DC-CATによる被災地介護支援

2024年2月7日 村田裕之からのメッセージ

敬愛する友人の加藤忠相(ただすけ)さんは、神奈川県藤沢市で「あおいけあ」という認知症ケア施設を運営する介護のプロフェッショナルです。

あおいけあの先進的な認知症ケアのスタイルは、多くのテレビ番組でも取り上げられ、彼をモデルにした映画(ケアニン)にもなり、日本だけでなく海外でも大変有名です。

アメリカ、フランス、シンガポール、香港などからも多くの見学者がやってきて、実際の認知症ケアの現場を見て、驚き、学んでいくところです。

その加藤さんから珍しく「ヘルプ!」の連絡がありました。

彼は今、任意団体DC-CAT(Disaster Community-Care Assistance Team、ディーシーキャット)のコアメンバーとして、能登半島地震後の介護支援で被災地を飛び回っています。

DC-CATは、災害関連死を最小化し、ケアの必要な被災者の生活を支えるため、看護・介護を中心とした専門職チームを現地に派遣、地域の行政や支援機関と密に連携しながら、地域包括ケアシステムの復興を視野に、支援活動を行っています。※2024年1月設立

活動は4つのミッションを掲げていて、フェイズに応じた支援をしています。現時点では各地にある「避難所」「福祉避難所」「介護施設」の支援ですが段階が移りつつあります。

すでに300人を超えるメンバーが活動に参加していますが、実は大半のメンバーが手弁当のボランティアです。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team、災害派遣医療チーム)JMAT(Japan Medical Association Team、日本医師会災害医療チーム)のような広域医療支援の枠組みとは異なり、介護支援は基礎自治体(市区町村)が主体です。公的支援の仕組みができるまでは、ボランティアの力で支えていくしかありません。

DC-CATが特に重要な役割を担っているのが、各地にある「福祉避難所」の支援です。福祉避難所とは、区立小中学校などに設置される避難所での生活に支障が生じる高齢者や障がい者、その他の特別な配慮を必要とされる避難者を対象に開設される避難所です。

ところが、現状ではこの福祉避難所の多くが大変な状況とのことです。理由は配慮が必要な方の人数に対して、必要な人とモノが圧倒的に不足しているからです。

加藤さんから「ケア職が手弁当で現地入りしているので、せめて交通費だけでもなんとかしたいと思っております。可能な金額でご寄付をいただけますと、本当に嬉しいです。」とのメッセージを受け、些少ですが私自身もご協力しました。

それにしても、「これ以上の災害関連死は阻止したい」という志で、手弁当で過酷な環境の中で避難者の介護に携わる皆さんの善意だけに委ねるのは傍観できません。

かつて中越地震で実家が被災し、東日本大震災でも被災体験のある身としては、とても他人事に思えません。この素晴らしい方々をみんなで応援しませんか?

ご賛同いただける方は次の方法で応援していただけると助かります。

1.DC-CATのボランティアスタッフの交通費支援

金額はいくらでも良いので、次の口座にお振込み下さい。

住信SBIネット銀行 法人第一支店(106) 普通 1693617

シャ)コミュニティヘルスケンキュウキコウ

口座名義人の「一般社団法人コミュニティヘルス研究機構」の代表がDC-CATの代表も務めています。任意団体だと口座を持てないので、社団法人の口座を使っています。

DC-CATについて

https://www.facebook.com/DCCAT2024

https://dccat.hp.peraichi.com/

2.Amazonギフトを活用した物資支援の仕組み「スマートサプライ」

「スマートサプライ」と呼ばれる、現地のケアスタッフが必要としている物資のニーズにピンポイントに応えられる支援の仕組みです。

http://tinyurl.com/22roddwy

どうぞよろしくお願いいたします。