東北大学100%出資新会社の役員に就任しました

2019年12月2日 村田裕之の活動

東北大学ナレッジキャスト株式会社のロゴ

このたび、東北大学100%出資の新会社「東北大学ナレッジキャスト株式会社」の常務取締役に就任しました。

国立大学が100%出資の株式会社って何?と思われるかもしれません。これは2年前に東北大学が文部科学省から「指定国立大学法人」に指定されたために可能となったのです。

文部科学省によれば、指定国立大学法人には、国内の競争環境の枠組みから出て、国際的な競争環境の中で、世界の有力大学と伍していくことを求められ、社会や経済の発展に貢献する取組の具体的成果を積極的に発信し、国立大学改革の推進役としての役割を果たすことが期待されます。

そのため、「研究力」、「社会との連携」、「国際協働」の3つの領域において、既に国内最高水準に位置していること、現在の人的・物的リソースの分析と今後想定される経済的・社会的環境の変化を踏まえ、大学の将来構想とその構想を実現するための道筋及び必要な期間を明確化することを申請の要件として公募されたものです。

文部科学省によれば、東北大学が指定された理由は次のとおりです。

我が国の中でも、教育研究の卓越性を誇る大学であり、自らの強みと弱みを的確に分析した上で、「材料分野」、「スピントロニクス」、「災害科学」、「未来型医療」という強い分野を確実に伸ばし、段階的に新分野を育てる戦略が明確となっている。

今回設立された新会社は、まず第一弾として、民間企業との共同研究が急拡大しているライフサイエンス・ヘルスケア分野を対象に事業を展開します。

私の所属するスマート・エイジング学際重点研究センターで運営しているスマート・エイジング・カレッジ東京異業種民間企業のべ304社が参加している「産学連携」実践の場です。

今後は、センターと新会社との共催となり、さらに面白い事業展開が期待されます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

東北大学プレスリリース

東北大学ナレッジキャスト株式会社

日本経済新聞

河北新報

なお、新会社の役員に就任した青木孝文理事・副学長が会社設立の意義を詳しく説明していますので、こちらもご覧ください。

マイナビニュース:東北大、大学の研究成果を社会に普及させる事業会社ナレッジキャストを設立