村田裕之の団塊・シニアビジネス・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、市場トレンド、海外動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「メディア」の記事一覧

作動記憶量を拡大する脳トレアプリの例

高齢になっても新たな挑戦ができる秘訣

高齢期でも新たなことに取り組み、活動的に過ごす人が目につくようになっている。こうした人は私たちの認知機能の一つ「作動記憶量」が何らかの理由で若い頃と同等に維持されている可能性が高い。この傾向は若い頃から好奇心が旺盛で、多くのことに興味を持ち、行動的な人に多く見られる。しかし、若い頃にこうした傾向がなかった人もあきらめることはない。実は作動記憶量は「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳のトレーニングによって拡大できることが東北大学の研究で明らかになっているからだ。
ラクレコ利用イメージ

シニア向け商品 ヒットの秘訣

シニア市場ではターゲット客も商品機能も絞り込んだ方がうまくいきます。最近の良い例がパソコン周辺機器メーカー、バッファローの「ラクレコ」です。この商品はCDの楽曲をパソコンを経由せずに直接スマホに取り込んで再生できます。ターゲットは50代後半から60代の主婦でパソコンを持っていないか苦手、CDを沢山持っている、音楽サブスクはしたくない人。ターゲット客を絞り込み、「不」の解消のための機能に絞り込むことで手頃な価格を実現したヒット商品の好例です。

人生100年時代の社会課題解決を「産・学・民」で共創

東北大学加齢医学研究所と女性専用フィットネス最大手の㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマート・エイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始した。スマート・エイジングは筆者が2006年に提唱したもので、「加齢による経年変化に賢く『適応』して知的に成熟する」という生き方を指す。「加齢(エイジング)」に対する「適応力」を身に着ける生き方とも言える。共同研究は仙台市の中心部にある東北大学片平キャンパスに開設した「スマートエイジング・テストベッド」において実施する。テストベッドの研究面での意義は①市民ニーズを迅速に反映した研究開発・商品化ができる、②若手研究者と年配者との交流が増えて研究の質が上がる、③学術的知見を迅速に反映したサービス提供ができることだ。
見やすいトリセツの例

見づらい“トリセツ”は「不」の代表

良い製品なのにトリセツが見づらい例が時々見られる。すると製品のイメージが悪くなり、企業イメージの低下につながり、機会損失となる。原因は製品づくりが細かく分業され、製品づくりと取扱説明書づくりを統一して品質管理していないためだ。一方、利用者に評判のよい製品はトリセツが最小限で見やすい。

挑戦する高齢者支える脳トレ

一般的に高齢になるにつれて新しいことに取り組むのがおっくうになる。私たちの認知機能の一つ「作動記憶」が一般に加齢と共に減っていくからだ。すると、新しいことの理解に必要な時間と労力が増えていく。高齢になると新しいことの学習がおっくうになるのはこれが理由だ。高齢期になってからも新しいことに取り組むことができる人は、作動記憶の量が若い頃と同等に維持されている可能性が大きい。作動記憶量は「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳のトレーニングによって拡大できる。
アルツハイマー病の進展過程

「認知症は予防できる」と言えるか?

認知症は「予防できる」と言えるか?現段階では「NO」だ。効果検証には追跡調査が必要で長い期間が必要なため、ほとんどのトレーニング手法は、まだ疫学的に十分なデータが揃っていない。例えば、脳のトレーニングについても認知機能改善の効果が「ありそうだ」ということしか言えない。だが、トレーニングで認知機能が改善した実例は沢山あるので、少なくとも無意味ではないと言える。
65歳以降週何日働きたいか

退職後も週3日働く「半働半遊派」が増加

風潮や流行など「時代性の変化」によってシニアの消費行動は大きく変わります。この10年間の大きな変化の一つは退職後も週3日程度は仕事を続けたい「半働半遊派」が増加したことです。シニア資産の特徴は「ストック・リッチ、フロー・プア」のため、退職後に稼いだお金は貯めずに日々の生活費に充てる傾向があります。つまり、退職後に仕事を続ける人は、稼いだ分を消費に回すのです。

コロナ禍で強まる「感情ヒューリスティック」の罠

コロナ禍では、なぜ、路上飲みや公園飲みが増えるのか?なぜ、家飲みビールのテレビCMが増えるのか?なぜ、選挙でのSNS活用が増えるのか?これらは全て「感情ヒューリスティック」が世の中全般で強まっているためだ。人間は感情に支配されやすい。だから商品・サービスの売り手は感情に訴えて売ろうとする。政治家は感情に訴えて好感を持たれようとする。それに付け込まれないようにしよう。

高齢でも健康維持の秘訣

スマート・エイジング実現のためには「運動」「認知」「栄養」「社会性」の4条件が満たされる必要がある。だが現代社会はこれらを満たしにくい環境のため「4条件を意図的に満たす」生活スタイルが必要だ。課題は高齢になるにつれ自分の行動を変えることへの心理的障壁が高くなることだ。行動変容を促すためのいくつかの秘訣をお話しする。

シニアへのアプローチチャネルはどうなるか?

金融機関にとってシニアへのアプローチチャネルは今後どうなっていくか?答えは「対象者の条件で変わる」です。パソコンやスマホを問題なく使える人はリモートを好みます。ITリテラシーが低い人のうち、健康で時間に余裕のある人は来店を好みます。ITリテラシーが高い人でも、取引の重要度が高い場合は対面面談を好みます。シニアへのアプローチにこれ、という定番はないのです。