2017年7月1日 村田裕之の活動
昨日、文部科学省より発表があり、東北大学が東京大学、京都大学と並んで「指定国立大学法人」に指定されました。
この指定国立大学法人とは、国立大学法人法の一部を改正する法律(平成28年法律第38号)により創設されたものです。
文部科学省によれば、指定国立大学法人は、国内の競争環境の枠組みから出て、国際的な競争環境の中で、世界の有力大学と伍していくことを求められ、社会や経済の発展に貢献する取組の具体的成果を積極的に発信し、国立大学改革の推進役としての役割を果たすことが期待されます。
本法人への指定は、優秀な人材を引きつけ、研究力の強化を図り、社会からの評価と支援を得るという好循環を実現する戦略性と実効性を持った取組を提示でき、かつ自らが定める期間の中で、確実な実行を行いうる大学に限定するとのこと。
そのため、「研究力」、「社会との連携」、「国際協働」の3つの領域において、既に国内最高水準に位置していること、現在の人的・物的リソースの分析と今後想定される経済的・社会的環境の変化を踏まえ、大学の将来構想とその構想を実現するための道筋及び必要な期間を明確化することを申請の要件として公募されたものです。
文部科学省によれば、東北大学が指定された理由は次のとおりです。
我が国の中でも、教育研究の卓越性を誇る大学であり、自らの強みと弱みを的確に分析した上で、「材料分野」、「スピントロニクス」、「災害科学」、「未来型医療」という強い分野を確実に伸ばし、段階的に新分野を育てる戦略が明確となっている。
災害科学の取組は、世界の防災・減災に重要な学問分野であり、その推進が期待される。アンダー・ワン・ルーフ型産学連携拠点の構築により、産業界からの投資の拡大や産学連携の一層の推進が期待される。
財務基盤の強化について、明確な目標設定がなされている。我が国内外の同窓会を中心とした同窓生との関係性の構築を含め、社会の支援を得られる仕組みの構築が期待される。
私が関わっている「スマート・エイジング学際重点研究センター」は「認知症ゼロ社会の実現」というビジョンを掲げた「未来型医療」拠点であり、センター傘下で運営している「スマート・エイジング・カレッジ東京」は異業種民間企業62社が参加する「産学連携」実践の場です。
今回の指定による期待に応えられるようにスタッフ一同精進する所存です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
東北大学プレスリリース
文部科学省による発表