東北大学 事業支援カレッジ スマート・エイジング提唱

高齢者住宅新聞 2月3日号

1月20日、東北大学東京分室において東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京(以下・SAC東京/東京都千代田区)主催「スマート・エイジング特別セミナー」が開催された。当日は東北大学の川島隆太教授と村田裕之特任教授が経営者向けに講演した。

SAC東京は2015年4月より開搆されている。企業の経営者・実務担当者に対して「加齢医学の基礎」から「シニアビジネス」まで健康寿命延伸ビジネスを支援する「事業支援カレッジ」。今回の特別セミナーは第2期の受講生募集にあたり、プログラムを体験してもらうもの。

川島教授は冒頭で、「加齢をネガティブなものと捉え、老化を防ぐための『アンチエイジング』は高齢化社会に適していない。そこで本学では、加齢は人としての成長の機会と考える『スマート・エイジング』を提唱している」と述べた。

実際に個人が「スマート・エイジング」を体現するためには、①脳を使う習慣、②身体を動かす習慣、③バランスの取れた栄養、④人と積極的に関わる習慣、が重要だとした。②~④は自分で成果が分かるが、①に関しては科学的な知見に頼るしかなく、その上でも脳科学が今後ますます重要になってくるという。

第2期生募集中SAC東京の第2期は入門編のコースⅠ、応用編のコースⅡがあり、いずれも東北大学の旬の研究者よりシニアビジネスについて体系的に学べるものとなっている。

第1期に参加した企業からは「自然科学から文学まで幅広い知見が得られた」、「参加した異業種企業との交流が刺激的であった」という声があがっている。「企業規模の大小に関わらず新しい市場を共に開拓し、産学連携に興味がある意欲的な人に受講して欲しい」(村田裕之特任教授)

東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京
スマート・エイジングという生き方