村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「おひとりさま」の記事一覧

「一人者」でも利用しやすいサービスの条件とは?

超々高齢社会とは実は「一人者(おひとりさま)」が増える社会だ。本連載第102回で触れた「一人暮らし世帯特有の価値」を組み込んだ商品は、必ず一定量の需要がある。一方、複数での利用が前提となっていることで「一人者では利用しにくいもの」が、まだ世の中には多く存在する。リーズナブルな価格で一人でも楽しめる「一人エンジョイ支援型」商品の潜在需要は大きい。

「一人暮らし世帯特有」の価値を組み込む

社会の高齢化が進むと一人暮らし世帯が増える。この世帯が求める価値のキーワードは「小型(小口)」「軽量」「健康」「安心」「手軽」「高品質」だ。実は一人暮らし世帯でなくても、「一人で楽しみたい」というニーズもかなり存在する。クラブツーリズムが提供している「ひとり旅」は、そのような「一人で参加して楽しみたい人」向けの「おひとり参加限定」の旅行商品だ。
特集 ひとりで生きる「老後戦略」

シニアに売りたいなら「3K不安を解消せよ」

シニアへ向けたビジネスのキーワードは「3K不安」です。3Kとは、シニアが特に感じている3つの不安「健康・経済・孤独」の頭文字をとったものでこれらを取り除く商品やサービスには大きなビジネスチャンスがあります。1つ目は健康への不安。年を取れば多くの医学データが示しているように体の不具合が増えてきます。2つ目は経済、つまりお金への不安。この2つはコインの裏表のような関係です。3つ目は孤独への不安。現役時代に自宅と職場との往復生活だった人が特に男性に多く、定年後に孤独になりがちです。一方、女性はご近所付き合いやママ友とおしゃべりを楽しむなど、孤独への備えが上手です。