村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「シニア消費」の記事一覧

「一人暮らし世帯特有」の価値を組み込む

社会の高齢化が進むと一人暮らし世帯が増える。この世帯が求める価値のキーワードは「小型(小口)」「軽量」「健康」「安心」「手軽」「高品質」だ。実は一人暮らし世帯でなくても、「一人で楽しみたい」というニーズもかなり存在する。クラブツーリズムが提供している「ひとり旅」は、そのような「一人で参加して楽しみたい人」向けの「おひとり参加限定」の旅行商品だ。

高まるフリマ熱、60代以上にも

フリマアプリの利用者といえば20代~30代の若者だと思われてきた。ところが、近年60歳以上のシニアの利用者がじわじわ増えている。ニッセイ基礎研究所の調査によると約1年で約4~5%増えている。なぜ、いま、フリマアプリがシニアの利用意欲を高めているのか。第一に不用品を処分でき、他人の役に立てる点、第二に自分で決めた価格で売却できる点、第三に社会とのつながりを感じられる点、第四に匿名配送で売買できる点だ。
CD楽曲をスマホにらくらく取り込めるラクレコ

CD楽曲、スマホに取り込む「ラクレコ」

シニア消費は多様性が強い。百貨店では高額品が売れる一方、スーパーでは1円でも安い商品が好まれる。一見つかみどころがないように見えるシニア消費のカギは、その人にとっての価値の「納得感」である。高額でも価値を納得すれば買うが、低額でも安っぽいだけのものは買わない。課題はいかにしてターゲット層の「納得感」をつかむかだ。最近の良い例がパソコン周辺機器メーカー、バッファローの「ラクレコ」だ。この商品はCDの楽曲を、パソコンを経由せずに簡単にスマホに取り込んで再生できる。21年6月の発売後、じわじわと人気を博し、22年1月時点で販売前想定の4倍程度の引き合いがあるとのことだ。

今後金融機関にとってシニアへのアプローチチャネルはどうなるか?

金融機関にとってシニアへのアプローチチャネルは今後どうなっていくか?答えは「対象者の条件で変わる」です。パソコンやスマホを問題なく使える人はリモートを好みます。ITリテラシーが低い人のうち、健康で時間に余裕のある人は来店を好みます。ITリテラシーが高い人でも、取引の重要度が高い場合は対面面談を好みます。シニアへのアプローチにこれ、という定番はないのです。