2026年11月1日 荒川区立生涯学習センター区民カレッジ講演会報告
高齢になってもイキイキと元気でいるために必要な「2つ」のこと
さる10月17日に荒川区ゆいの森あらかわで表記タイトルでの講演会が開催されました。最近、このテーマで講演する時、高齢になってもイキイキと元気でいるために次の「2つ」が必要だと冒頭に話しています。
1.歳をとること(加齢)に対する見方を変える
2.「3つの健康」(身体的健康、精神的健康、社会的健康)を意識した生活習慣を身に着ける
1では、伝統的な「加齢」の見方、「アンチエイジング」の見方を紹介したうえで「スマート・エイジング」の思想を説明しています。
そして、「スマート・エイジング」を実現するために必要な「3つの健康」について、主催者の意向、持ち時間に応じて適宜サブテーマを選択してお話ししています。
私自身もあと半年で高齢者の仲間入りをする年齢になり、例外なく加齢に伴う様々な変化(不具合!)が自分自身と周りに起きています。
だからこそ、講演会では自分自身の実践経験を踏まえて、どうすれば継続できるか、何に気を付けないといけないかなどを重ね合わせてお話ししています。
会場で脳トレ実践、自分の脳のパフォーマンスを実感してもらう
今回、主催者から講演のご依頼を受けた際に、「脳科学が教える、元気になる秘訣」のようなお話を期待されていたので、今回は身体的健康の最初に「認知症予防のために脳を鍛える(脳トレをする)」を持ってきました。
このパートでは、「デュアル・タスク」の脳トレをやってもらい、参加者に自分の脳のパフォーマンスが実際どの程度なのかを実感してもらったうえで、どういう生活習慣が脳活動を活性化するのかをお話ししました。
また、配布レジュメも項目ごとに空白を設けて、講演で聴いた内容を手書きでメモを取ってもらう形式として、講演を聴きながら脳トレもやっていただく実戦の場としました。
こうした参加体験型の講演会は、単なる聴くだけの講演会ではない、立体的な学びの場となっていたと思います。
講演後20分間の質疑応答の時間は質問が絶えない学びの場に
企業向けの講演会だと上席者が出席していると質問が出にくいことが多いのですが、シニア向けの講演会では参加者の関係性がフラットなために、本当に多くの質問が出てきます。特に印象に残ったのは次の質問でした。
- 認知症は予防できるのか?
- 押し活(おしかつ)は脳内のドーパミン分泌を促すか?
- 好きなことに徹底的に取り組むことの大切さはわかったが、自分には好きなことがない。どうすればよいか?
- 大きな声での音読や手書きが脳を活性化することがよくわかったが、子供にもやらせた方がよいか?
- AIを使う時の脳活動はどうなるのか?
1については、医学的な観点からの認知症研究の話が少し不足していました。結論から言えば、現時点では認知症は医学的に予防できるとは言えない、のが現状です。詳しくは次のサイトをご覧ください。
織田信長が好んだといわれる舞の一節、「人間50年」。その時代から数百年が経過した現在、人間の寿命は当時の2倍近くになりました。現在における幸せな生き方のカギを握るのが、「脳」と「体」の健康です。スマートエイジングの考え方について、人生100年を豊かに生きる秘訣について東北大学の川島隆太教授と村田裕之特任教授に聞きました。
2については、次の例の通り多くの中高年が押し活に取り組んでいます。
竹内まりやが古希を迎えたことに驚くが、彼女のツアーに行く人たち「ファン・コミュニティ」の年齢層も高く、それなりのシニアビジネスになっている。活用のカギを解説した。
しかし、なぜ、かくも多くの中高年が押し活に取り組むのかを科学的に解説した例はほとんどないようです。
3については、男性サラリーマンに多く見られます。現役時代に仕事一筋でやってきた人に多いようです。しかし、自分には好きなことがない、と話す方には「好きなことがない」のではなく、「好きなことを感じる機会が減っている」場合が多いようです。
4については、やった方がよいので、強くお勧めします。かつては小学校などで名文朗読を理屈なしにやらされたものです。当時は何のためにやるのか意味が分からないのですが、後年になってそのことの意味が文章の意味とともにわかってくるものです。
5については、AIの使い方によっては脳に害があることが徐々に明らかになっています。
生成AIを使う時、自身の思考や判断等の認知プロセスを、ネットを通じて生成AIにアウトソーシングするため、長時間の利用で認知機能低下の可能性があることを認識すべき
素晴らしい機会をアレンジして下さった荒川区生涯学習センターはじめスタッフの皆様、本当にありがとうございました!
主催者からのお言葉
今月度の講演会にご登壇いただき、誠にありがとうございました。村田先生の綿密なご準備と素晴らしいご講演のおかげで、参加者の皆様が生き生きと受講されている姿がとても印象的でした。
先生の講義は、受講者が単に聴講するだけでなく、対話やワークを通して頭と手を動かす構成となっており、私自身も大変勉強になりました。
区の関係者の方も先生の書籍を購入されたと伺っております。私も父と叔母のために2冊購入いたしました。
この度は大盛況となる素晴らしい講義をご提供いただき誠にありがとうございました。様々な講演会を運営しておりますので、また次の機会に先生にご協力を賜れますと幸甚です。
参加者の皆様のご感想(一部)
- 先生のお話が分かりやすくて楽しかったです。あっという間に時間が過ぎました。今日のお話しを少しでも実践しようと思いました。
- 今後生きてゆくためにとても参考になりました。あれこれ無理でもできることから始めてみようと思いました。
- 自分らしく生きる大切さを教えてもらいました わかりやすいお話ありがとうございました。実践してみます!
- スマート・エイジングは初めて聞く講演会テーマでしたし、分かりやすい資料もあり、これからの生活に大変役立つ講演会でした。
- ありがとうございました。大変参考になりました。
- 教えて頂いたことを意識して実践していこう
- ありがとうございました。楽しく、ためになるお話でした。
- 先日他区の認知症についての講演会に参加したが今回の講演会の内容を期待していたんだという思いがし、かなり満足致しました。
- 良い話を繰り返し聞く方が、効果が上がると思います。聴講者からの質問と回答も大変勉強になりました。また参加したいので企画して下さい。
- 本日はありがとうございます。手話教育32年間、点字教育を27年間頑張っています。本日のお話を参考に頑張りたいと存じます。ありがとうございます。
今回の講演テーマに似た過去の講演会での参加者の声
これまでに700回以上、のべ6万人以上に講演!人生100年時代を元気に、自立して、自分らしく生きるための秘訣をスマート・エイジングの観点で実践を交えて、わかりやすく楽しくお話ししています。











