村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「生体防御」の記事一覧

酸化ストレスから体を守る食材の例

身近な食材が酸化ストレスから体を守る

生体内の活性酸素の産生が抗酸化防御機構の能力を上回る状態を「酸化ストレス」という。がんや糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病などの疾患は酸化ストレスが関係すると考えられている。実はブロッコリースプラウト、わさび、貝割れ大根、ウコンやローズマリーなどに酸化ストレスから体を守る物質が多く含まれている。
新型コロナウイルス変異種ゲノムの系統樹解析

新型コロナウイルス変異種は免疫でさらに変異が進む

新型コロナウイルスの変異種が世界各国で発見され大騒ぎになっています。日本でも25日には英国から日本に到着した男女5人から変異種が確認されました。この変異に関して、東北大学加齢医学研究所の小笠原康悦教授らのグループが2か月以上前の10月20日に有名なScientific Reportに大変興味深い論文を発表しています。実はこの論文はAsia Research Newsの11月の「注目論文」に選ばれており、研究者から大きな注目を集めたものです。小笠原先生からの情報を基に、新型コロナウイルス変異種の「通説」と「事実」として整理しました。変異種に関する正しい理解の一助になるものと思います。
自然免疫と獲得免疫の仕組み

新型コロナウイルスに対するワクチンの課題

現在欧米や中国を中心に複数の企業がワクチンの開発を進めており、幾つかのワクチンでは、実際にヒトに投与して安全性や有効性などを検証する臨床試験が進んでいます。しかし感染症が専門で政府の委員も務めている東北大学 押谷仁教授によれば「有効なものができる確率は低い」とのことです。新型コロナウイルスに対するワクチン開発が難しい一つ目の理由は、ワクチンの接種により「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる現象が起きることです。二つ目の理由は、新型コロナウイルスは遺伝子変異が起きやすく、開発されたワクチンが必ずしも効かない可能性があることです。生体防御が専門の東北大学 小笠原康悦教授の最新の論文によれば「ウイルスの型が異なる海外ワクチンについては、ワクチンの効果を確認する必要性がある」とのことです。