村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「昭和」の記事一覧

台場一丁目商店街の外観

なぜ、「昭和」がテーマだと心地よいのか?

40代を過ぎるとノスタルジー消費という形態が見られる。現在40代以上の年齢層は昭和文化を「世代原体験」に持っている。昔なじんだ文化体験に触れると当時の記憶や経験した情動が呼び起こされ、若くて元気で幸せだった頃の自分を追体験する。これが脳内の「ドーパミン神経系」の活性化につながり、「元気」や「やる気」を生み出す。
フードノスタルジア

「ノスタルジー消費」が経済動かす

ノスタルジー消費とは主に40代以降に現れる消費形態で、特定の世代の「世代原体験」が影響を及ぼす消費行動。世代原体験とは特定の世代が20歳頃までに共通に体験する文化。05年に大ヒットした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は「団塊の世代以降」、91年に大ヒットしたドラマ「東京ラブストーリー」の25年後に出た続編漫画は「しらけ世代の後半」、ディスコ、なめねこが登場するY mobile のコマーシャルは、「バブル世代」のノスタルジー消費を促している例
昭和の雰囲気が残る日本橋界隈

ノスタルジー消費の心地よさ

世代特有の嗜好性の多くが世代原体験により形成される。それが齢をとってからの消費行動に影響を与えることがあり、その一つを私は「ノスタルジー消費」と呼んでいる。ノスタルジー消費は当該世代が40代になるとよく見られ、そこには心理行動学的背景がある。昭和世代の主婦が朝ドラを観ると元気になるのは、こうした背景がある。

昭和リバイバルブームの本質は「ブラックボックス」からの解放

シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第124回 再び脚光を浴びるアナログレコード市場 大手音楽会社ソニー・ミュージック・エンタテインメント(SME)はアナログレコードの人気再燃を受け、自社生産を約30年 […]