スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣

2019年3月5日 悠翔会理事長 佐々木淳先生

在宅医療カレッジを主宰する悠翔会理事長 佐々木淳先生が拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」の、とても素敵な書評を書いて下さいました。ご了解を頂き、転載させて頂きました。
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歳を重ねていくことが楽しみになる必読の一冊。尊敬する東北大学特任教授、村田 裕之先生の最新刊。

加齢(エイジング)とは、時間の経過とともに対象物の性質が変化していくこと。

人間の場合には、「成長」や「老化」など、そのステージに応じて異なる呼称があるが、人間は基本的に生まれてから死ぬまで変化し続ける。

つまり、生き続けることそのものがエイジングということだ。

歳をとることにネガティブなイメージを持つ人が多い。だからこそアンチエイジングなどという概念が生まれる。

しかし、経年変化は、決してネガティブなものばかりではない。ワインもウィスキーもヴァイオリンも、歳を重ねるごとに成熟し、価値を高めていく。

歳を重ねるごとに賢く輝いて生きる。村田先生は、この「スマート・エイジング」というコンセプトを、なんと2006年から提言されている。僕がようやく在宅医療の重要性に気づいたその年だ。

加齢に伴い失われるものはある。しかし、歳を重ねなければ得られないものもある。失われるものに固執するのではなく、新しい価値を求め続ける。人生100年時代をポジティブに生き切るために必要なのは、そんな加齢に対する「適応力」だと村田先生は指摘する。

僕も45歳になって、身体面・精神面で、さまざまな変化を経験してきた。

もしも「あと50年生きる」と言われた時、残りの人生を喪失感と落胆の中で生きるのか、歳とともにますます強みを発揮していける自分になれるのか。本書には、後者の人生を生きるために必要な「10の秘訣」が示されている。

脳科学から運動生理学までを網羅した最新の科学的研究に基づく身体機能・精神機能のケア理論、そして、元気でいきいきと過ごす、自分らしく生きるための具体的な方法論まで。非常に幅広い内容が、専門家でなくても理解できるよう、コンパクトにわかりやすくまとめられている。

本書を読めば、歳を重ねていくことをポジティブに捉えることができるようになると思う。そして「10の秘訣」を実践することで、最強の「加齢適応力」を身に着けることができるはずだ。

日本が、単なる超高齢国家ではなく、世界最強の「成熟国家」として輝き続けるためにも、一人でも多くの方に読んでいただきたいと強く強く感じる内容だった。

すんなりと頭に入る、とても読みやすい一冊。
ぜひご一読を!
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