村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「ビジネス視点」の記事一覧

熱中症と加齢の意外な共通点

2020年8月21日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 日経MJ 連載「なるほどスマート・エイジング」第17回のテーマは「熱中症と加齢の意外な共通点」。 長い梅雨が終わったと思ったら、例年以上の猛暑が続き、熱中 […]

「不」の解消とネット通販がカギ

月刊「商工会」7月号 特集 高齢者に優しいビジネス ウィズコロナでシニアの消費形態はどう変わったか? 新型コロナウイルス感染症の蔓延は私たちの生活に多大な影響を与えた。コロナ禍でシニアの消費形態がどう変わったのかを改めて […]

価値ある「非接触化」とは?

2020年6月19日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 連載「なるほどスマート・エイジング」第15回のテーマは「価値ある『非接触化』とは?」。 コロナ禍による休業要請が解除され多くの店が営業を再開しました。どの […]

シニアの特性を踏まえたヘルスケアビジネス

私は2011年と2012年に中部経済産業局からのご依頼で、新ヘルスケア産業創出懇談会の委員を務めました。私の記憶では、この委員会ができるまでヘルスケア産業と言えば医療や介護のことで厚生労働省の管轄でした。当時、厚生労働省の高齢者政策は、高齢者を社会的弱者とみなし、いかに保護するかという観点が主流で「アクティブシニアビジネス」というと、高齢者をだまして金をふんだくるようなイメージを持たれていました。そこにシニア市場を成長市場と位置付けて、産業振興のけん引役にできないかというのが、「新ヘルスケア産業」という考え方でした。現在、経済産業省にヘルスケア産業課ができたのは、9年前のこの委員会が基になっています。

認知症経営の時代

先週、広島と福岡で企業支援シンポジウム「中小企業と認知症」で基調講演とパネリストを務める機会がありました。この2回でお話して感じたことは、いよいよ企業が「認知症のリスクを経営課題として考えなければいけない時代」が来たことです。健康経営と言う言葉があります。企業が経営者や従業員の健康維持・向上を経営課題としてとらえることです。これと同様に認知症を経営課題としてとらえる意味で「認知症経営」とも言うべき時代の到来を痛感しました。