ちょっと一息 2011年10月13日
昨日の世界体操男子団体は何気なく見始めたものの、日本が34年ぶりに金メダルをとるかどうかの最後の場面はテレビの画面にくぎ付けになってしまいました。
最後の種目、鉄棒は残酷な種目ですね。大技を仕掛けてわずかでも鉄棒から離れてしまったら、そこで演技が止まってしまう。何よりも気持ちの流れが途切れてしまう。もし、あの場にいたら、恐らくどこかに逃げ出したくなるような心境でしょう。
そうした“負の余韻”が残っている心の状態から、再度仕切り直して演技を再開し、かつ大技を成功させるというのは、相当のエネルギーが必要なことでしょう。
落下したのは確かに残念でした。落下せずに大技を決めれば、たぶん金メダルは取れたのでしょう。金メダルを取るためには、本来、目をつむっても落下しないくらいの練習が必要なのかもしれません。
しかし、わずか0.01ポイントの差で銀メダルが取れたのはなぜか。昨日の試合を見るときに、この0.01ポイントの差がどこから来たのかをきちんと振り返ることが、今後の成長のために大切だと思います。
たとえどんなに事前に練習を積んでも、落下することはありうる。
問題はその想定外の状態から、どう挽回するか。
そのことを演技に入る前から意識しているか。
体操男子の演技を観て、日々の自分の活動を振り返る良い機会をもらった気がしました。