吉野家の塩さば特朝定食塩

2024年3月1日 村田裕之の活動

牛丼チェーン大手の吉野家は、3月4日4時から5月27日11時まで、全国の吉野家店舗(一部除く)で朝4時から昼11時までの間に税込300円以上の会計をした人へ、当日中に税込300円以上の会計から税込200円引きとなるレシートクーポン配付キャンペーンを実施します。

私は吉野家、株式会社NeU(ニュー)と共同で朝食に関する調査・研究を続けていることから、以下に今回のキャンペーン実施の背景を3つ述べたいと思います。

1.朝食習慣は生活リズムを整え、「幸せ度」や「生活満足度」を高める

3者は共同で、20代から60代の働く人1,000人を対象に「朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査」を行い、昨年1月30日にその結果を公表しています。

朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査

これによれば「朝食頻度が高いほど“幸せ度”が高く、“幸せ度”が高いほど生活面で“ポジティブな意識”が強い」という傾向が明らかとなっています。

また、男性20代の「幸せ度」が最も低いことがわかりました。この理由として 「男性20代は、スマホを長時間使用する人の割合が多いため、睡眠時間の減少や不規則な生活リズムを引き起こし、結果として朝食頻度の低下につながっている」と分析しています。

3月から4月は、季節の変わり目であることに加え、新生活への切り替えの時期であり、仕事環境や生活環境が大きく変わる時期です。こうした変化の激しい時期には生活リズムが乱れ、体調を崩しやすくなります。

先の共同調査では、朝食を毎日定期的に摂る習慣のある人は、そうでない人に比べて生活リズムが安定しており、「幸せ度」や「生活満足度」が高くなることがわかっています。

この知見を踏まえ、3月初めのこの時期にキャンペーンを実施することで、朝食を抜きがちの方がきちんとした朝食を摂る習慣を身に着けることで、生活リズムを整え、健康の維持増進をサポートするものです。

2.朝食は米飯中心の吉野家の和定食がパン食より脳活動を活性化する

3者は共同で吉野家の「朝定食」を食べ続けることによる脳活動への影響について研究しています。

朝定食を食べ続けた場合には、パン食を食べ続けた場合に比べ、認知課題を実施した時の脳活動がより活性化することが既に確認できています。次のサイトで多チャンネル脳活動計測装置による実際の脳の活動状況の例が見られます。

朝食が大事な理由

脳科学の観点から「朝食が大事な理由」については、次をご覧ください。

朝食とウェルビーイングの関係性が明らかに

3者共同研究の詳細は今後、学会などで順次公表する予定です。

3.『塩さば』朝食が復活 オメガ3脂肪酸が豊富で血管性疾患予防に有用

3月1日からは3年ぶりに朝食限定商品に『塩さば』の商品が復活しました。『塩さば特朝定食』『塩さば牛小鉢定食』『塩さば定食』は、1食につき、たんぱく質を20g以上摂取することができます。

また、さばは、オメガ3脂肪酸として知られるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれる青魚です。

EPA、DHAには、血中の中性脂肪低下、血管にできたプラーク(動脈硬化巣)の安定化、炎症抑制などの作用があると報告されています。

朝定食は、脳活動が活性化するためだけでなく、脳卒中や心筋梗塞など血管性疾患の予防に有用な栄養素もバランス良く含まれている点が重要です。

吉野家ホールディングスプレスリリース

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