函館新聞6月2日

函館新聞 2023年6月9日

保険外サービス料金を月間500円値上げしたら猛烈なクレームが

先日、時事通信社に取材を受けた内容が函館新聞にも掲載されました。記事テーマは、公的保険と保険外サービスとの組み合わせの動向です。

昨日のブログで公的介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせる時の課題は、利用者から見て「保険外サービス」の価格が高く思われること、だと言いました。

私の所属する東北大学公文教育研究会とで開発した対認知症非薬物療法の「学習療法」は、全国でのべ17万人以上の利用者がいて、アメリカにも輸出されています。

利用料は事業開始当初、月間一人1500円(税別)でしたが、ある時2000円に値上げしました。すると、利用している介護施設から猛烈なクレームを受けました。

介護保険サービスと別の分野の商品として提供する

値上げ後でも費用は1日当たり一人67円で、決して高価とは思えません。しかし、利用者の立場では1割負担の介護保険サービスに慣れているために、自費負担が増えることへの抵抗感が大きいのです。

介護保険サービスに慣れている顧客に保険外サービスを提供する場合は、保険サービスと別の分野の商品として提供する方が現場から受け入れやすいです。

提供する事業体を変え、別ブランドにしたり、介護保険とは無関係に見せる手もあるでしょう。