村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「文化的処方」の記事一覧

シニア向けSNS 会員数260万人

FCNTが運営する「らくらくコミュニティ」(らくコミュ)は会員数260万人を有する国内最大級のシニアSNS(交流サイト)だ。利用者は70代が43%、60代が25%、80代が15%で圧倒的にシニア層が多い。他社のSNSでは20代~40代が多いのと対照的だ。シニア向けの「らくらくスマートフォン」購入者の受け皿として「らくコミュ」をつくった経緯があり、利用者の95%がらくらくスマートフォンを利用しているためだ。だが月間アクティブユーザー数が約90万人、一日の投稿数が約5万件というのはかなり活発といえ、そこには理由がある。

芸術のウェルビーイング効果とは?

高齢者の社会的孤立予防・解決の施策としての芸術の可能性―――こんなテーマでお話しすることになりました。私は1)スマート・エイジングと脳の健康の影響要因についてお話しし、他者とのコミュニケーションを伴う知的文化活動は脳の健康維持に有益であることを示します。2)50歳以上の人を対象に「世代原体験」を踏まえた「自己復活消費」「夢実現消費」のきっかけの場を作ると孤立気味の人が文化活動を始めやすくなることをお話しします。私以外に京都大学 こころの未来研究センター 内川由紀子教授の講演もあり、その後、拠点長の東京芸術大学 伊藤達也特任教授とのパネルディスカッションも予定しています。