1月30-31日 Golden Age Expo & Summit 2016
Golden Ageとは、ギリシャ・ローマ神話のなかに出てくる黄金時代のことです。黄金時代には人間が純潔で幸福な繁栄の生活を送ったといわれ、Silver Age、Bronze Age、Iron Age と続きます。
また、芸術・文学などの最盛期も黄金時代といいます。例えば、Golden age of Japanese cinema(日本映画の黄金時代)という言い方をします。
これらがもとになって、中年以降の人生をGolden Ageと呼ぶ場合があります。今回香港で行われるイベントの名称はこちらを指しているようです。
中高年あるいは高齢者の呼び方については、シニア、シルバー、サードエイジ、熟年など過去いろいろ試みられてきました。しかし、国や人によって同じ言葉を使っていてもその意味合いが異なることがよくあります。
例えば、アメリカでGolden-Agerというとリタイア老人のことを指します。また、Golden Age Clubというといわゆる老人クラブのことを指します。
はっきり言えることは、シニアでもシルバーでもサードエイジでも、その言葉を使う人たちは、皆自分の都合で使っているに過ぎないことです。
したがって、これらの言葉を使っている人がどのような意図で使っているのかに目を向けたほうがよいのです。今回の香港の例も同じです。
日本も含め、アジア各国でシニアビジネスの黎明期には今回のようなイベントで華々しく花火を打ち上げ、ブームを煽る動きが必ず見られます。
しかしながら、その数年後に熱が冷め、ブームが去り、関心が薄れていく例も数多く見られました。
私は明るく前向きな香港の人たちが大好きです。だから、今回の動きも打ち上げ花火に終わって欲しくない。
Golden Age Summitでの私の講演では、シニアの消費行動について話してくれと言われていますが、同時に今回の動きが一過性のイベントにならないために何が必要かという話もしたいと思っています。
シルバー、シニア、サードエイジをめぐる話
シニアシフトの衝撃
第10章 年齢訴求は要注意 サードエイジはシニアに代わる名称か
Golden Age Summit 1日目プログラム