村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「ノスタルジー消費」の記事一覧

シニアが愛ス 60代・70代以上 支出金額伸び率高く

日本アイスクリーム協会によると、2021年度の販売額は5258億円と過去最高になったとのこと。21年のアイスクリームの世帯主年代別支出金額は60代が9567円と11年に比べて49%増、70代以上が7,454円と同43%増と他の年齢層に比べて伸び率が高い。この理由について解説しています。
台場一丁目商店街の外観

なぜ、「昭和」がテーマだと心地よいのか?

40代を過ぎるとノスタルジー消費という形態が見られる。現在40代以上の年齢層は昭和文化を「世代原体験」に持っている。昔なじんだ文化体験に触れると当時の記憶や経験した情動が呼び起こされ、若くて元気で幸せだった頃の自分を追体験する。これが脳内の「ドーパミン神経系」の活性化につながり、「元気」や「やる気」を生み出す。
フードノスタルジア

「ノスタルジー消費」が経済動かす

ノスタルジー消費とは主に40代以降に現れる消費形態で、特定の世代の「世代原体験」が影響を及ぼす消費行動。世代原体験とは特定の世代が20歳頃までに共通に体験する文化。05年に大ヒットした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は「団塊の世代以降」、91年に大ヒットしたドラマ「東京ラブストーリー」の25年後に出た続編漫画は「しらけ世代の後半」、ディスコ、なめねこが登場するY mobile のコマーシャルは、「バブル世代」のノスタルジー消費を促している例
昭和の雰囲気が残る日本橋界隈

ノスタルジー消費の心地よさ

世代特有の嗜好性の多くが世代原体験により形成される。それが齢をとってからの消費行動に影響を与えることがあり、その一つを私は「ノスタルジー消費」と呼んでいる。ノスタルジー消費は当該世代が40代になるとよく見られ、そこには心理行動学的背景がある。昭和世代の主婦が朝ドラを観ると元気になるのは、こうした背景がある。

中高年が子供時代に親しんだもののリバイバルを考える

単に昔ヒットしたものをリバイバル商品にしたら売れるわけではない。現代風のアレンジを施したうえで、楽しかった頃のコンセプトをリアルに再現するのが「ノスタルジー消費」を促すポイント。目の肥えた中高年がリアリティを感じるキメの細かさ、よく練られた物語性など、手抜きのない本格派であることが重要。