2023年6月12日 第33回日本老年学会総会 特別講演
6月17日、パシフィコ横浜での日本老年学会総会で、表題のタイトルで特別講演することになりました。
イノベーションとは技術革新にとどまらない
イノベーションという言葉は「新技術の開発」の意味ととらえられることが多いようです。しかし、本来その意味だけでなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化を起こすことを指します。
私は過去23年以上、中高年を対象にした事業(シニアビジネス)に数多く携わってきました。
この経験から言えることは、超高齢社会の課題解決にインパクトを与える事業(イノベーティブなビジネス)の共通点は、それまでの“業界常識”や“社会通念”にとらわれず、あくまで顧客目線で、顧客の「不(不安・不満・不便)」の解消策をつくりあげていることです。
重要なのは、その際に脳科学や神経心理学などの学術的知見がその根拠や理論的拠り所となっている場合が多いことです。
ビジネスイノベーションを生み出すための勘所と老年学に求められる役割
本講演では、シニアビジネス分野での経験に加えて、16年間東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター特任教授として国内外で多くの産学連携案件に携わってきた経験をもとに、認知症改善・予防に向けた製品・サービス、認知症との共生のためのサービスを中心に、いくつかの具体的な事例を取り上げ、超高齢社会の課題解決のためのビジネスイノベーションを生み出すための勘所と加齢科学・老年学に求められる役割をお話しします。
参加される方は、当日お気軽にお声がけください!
23年間のシニアビジネス分野での経験と、16年間の東北大学で多くの産学連携の経験をもとに超高齢社会の課題解決に向けたビジネスイノベーションを生み出すための勘所をお話しします。