3月1日 村田裕之の活動
2017年4月より開講する東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京(SAC東京)第3期の新規参加企業の募集が始まりました。
今回募集するのは「コースⅠ:加齢医学の基礎からシニアビジネスまで」への参加企業です。16年度(第2期)はコースⅠに37社、39口が参加していますが、17年度(第3期)では現コースⅠ参加企業の大半がコースⅡに移行することから新規参加企業を募集するものです。
SAC東京は、企業の経営者・実務担当者に対して「加齢医学の基礎」から「シニアビジネス」まで最先端の研究開発動向と事業化に有用な知識と知恵を包括的・網羅的に提供し、健康寿命延伸・スマート・エイジング関連ビジネスを多様な角度から支援する「事業支援カレッジ」です。
企業にとっての参加「4つのメリット」
企業にとっての参加のメリットは、(1)健康寿命延伸・スマート・エイジングに関する新たな事業展開へのヒントが得られること、(2)各分野の第一人者である東北大学の精鋭教授陣との産学共同研究機会が得られること、(3)多くの異業種企業との協働機会が得られること、(4)学部横断大型プロジェクトや大学発ベンチャーなど事業開発に結びつく大学プロジェクトへの参加機会が得られることです。
(1)については、毎月開催の月例会で各分野のトップランナーからなる多彩な講師陣から脳機能開発研究、脳の発達研究、運動学研究、免疫機能学、高次脳機能研究といった加齢医学分野。
これに加えて、化粧心理学、コーチング研究、予防医学・疫学部門といった社会応用分野。
さらには加齢経済学、シニアビジネスまで、健康寿命延伸ビジネスに必要な最先端の研究開発動向が把握できます。
参加企業の皆さんからは「民間企業1社ではなかなか聴けない深くて広範な話が聴ける」との声を多数いただいております。
(2)については、東北大学でもトップクラスの産学連携実績を誇る加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターがけん引役となり、SAC東京をきっかけとして講師の研究室と参加企業とで新たな商品開発のための共同研究がすでに複数始まっています。
(3)については、参加企業主体で組織化する「テーマ別分科会」や参加企業どうしで個別ミーティングを設定してコラボの可能性を探り合う動きが活発に見られます。
(4)については、一昨年に国が大学発ベンチャーを育成する方針を打ち出した結果、東北大学にも大学が100%出資するベンチャーキャピタル(東北大学ベンチャーパートナーズ)が設立されました。
このベンチャーキャピタルが組成するファンド(第1号は92億円)を通じて、東北大学との共同研究企業によるジョイントベンチャーなどへ出資し、研究技術シーズをもとにした顧客ソリューションの社会への実装・普及を後押していきます。健康寿命延伸に関わるライフサイエンス分野は最重点分野であり、SAC東京活動を通じて新たな事業創出が期待されます。
第3期の特長は何か?
第3期では、月例会テーマを第2期のコースⅠ、コースⅡの24コマから、新たにコースⅢ、コースⅣを新設し、48コマに倍増します。
コースⅠでは「スマート・エイジング概論」「加齢医学の基礎」から「シニアビジネス」まで体系的・網羅的に学べます。コースⅡでは“旬”の研究者により各分野の最先端研究動向が学べます。
新設されるコースⅢのテーマは「脳科学を活用したブランディング手法と実践」です。本コースでは、脳科学を活用した商品・サービスのブランディング手法を最先端ウェアラブル機器の実習を通じて習得し、自社の商品・サービスへの具体的な適用方法を獲得できます。
コースⅢプログラムの構成は、1)スマート・エイジング度評価手法と商品評価、2)超小型NIRS(HOT1000)による商品評価と実習、3)JINS MEMEによる商品評価と実習(運動機能、認知機能)、4)ニューロマーケティング研究最前線、5)ニューロビジネス研究最前線、6)最先端脳科学計測装置の理解(仙台・加齢研ラボ見学)という贅沢な内容です。
同じく新設されるコースⅣのテーマは「スマート・エイジング・ケア・ビジネス(SACB)の創出」です。本コースでは、スマート・エイジングのための四大要素を介護ビジネス領域に適用し、「介護施設体験ワークショップ」「SACBワークショップ」の二つを通じて事業開発活動を行います。
さらに、参加企業主体で「テーマ別分科会」を組織化し、ビジネス展開のための検討の場も設けます。第2期では5つの分科会が組織化されました。
参加申込・お問い合わせ要領
SAC東京3期に参加ご希望・ご関心の企業の方は、次の「SAC東京第3期参加(新規)お問い合わせページ」で必要事項を入力後、送信ボタンを押してください。折り返し、「SAC東京第3期のご案内・参加申込書ダウンロード」の案内メールをお届けします。