香港、中国、台湾でも公的介護保険導入の動き?

12月7日、8日 AAIF in Hong Kong 2017

12月7日、8日に香港のCordisホテルで開催Ageing Asia Innovation Forum (AAIF) in Hong Kong 2017で講演とパネルに登壇します。

AAIFは毎年シンガポールで開催のアジア最大規模のシニアケアビジネスのコンファレンスです。毎年世界20か国以上の民間企業・NPOの経営者、行政長官などキーパーソン200名以上が一同に会する極めて有意義なものです。

AAIF in Hong Kongは、そのローカル地域版。地元香港を中心に台湾、中国などアジア各国の経営者、実務担当者が参加します。

私の講演タイトルは「Long term care insurance experience from Japan and implications for seniors housing and care providers in Greater China」(日本における公的介護保険の経験と中華圏の高齢者住宅・介護事業者への関わり)

香港、中国、台湾の政府レベルでは社会の高齢化に伴い公的介護保険の導入の動きがあります。彼らは日本のこれまでの経験を学び、導入すべきか否か、導入するなら、いつ、どのような形がよいのかを検討中のようです。

全ての制度には導入によるメリットとデメリットがあります。講演では、日本の公的介護保険制度の歴史、導入によるベネフィットと課題、2018年制度改定後の見通しについてお話しします。

また、この講演の後に「How can we improve sustainability and affordability of long term care housing and services?」(どうすれば長期介護住宅・施設とサービスの持続可能性と値ごろ感を改善できるのか?)と題したパネルディスカッションに参加します。メンバーは私を含む次の方々です。

Moderator: Mr Tony Bridge, Managing Director, Bridge Advisory Group, Australia
Professor Hiroyuki Murata, Professor, Tohoku University, CEO, Centre for Studies on Ageing Societies, Japan
Mr Kevin Beirne, Group Director – Housing, Care & Support, One Housing Group, United Kingdom
Mr Perkin Shek, Head of Savings & Retirement – Life Product & Proposition Management, Life Business Unit, AXA China Region Insurance Company Limited, AXA General Insurance Hong Kong Limited, Hong Kong SAR and China

なお、今回のAAIF in Hong Kongでは日本からオリックスリビングの森川悦明社長舞浜倶楽部のグスタフ・ストランデル社長も講演するほか、複数の日本企業の方が参加見込みです。

これまで日本の介護事業者の多くは、海外に視察に行くのが中心で、自ら海外に向けて情報発信するというスタイルが一部を除いてほとんどありませんでした。

情報収集の最も効果的な方法は、情報発信です。こういう国際舞台に参加して積極的に情報発信する日本の経営者・実務担当者がさらに増えることを期待します。

AAIF in Hong Kong