村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「クラブツーリズム」の記事一覧

外出の「習慣行動化支援」がビジネス機会になる

クラブツーリズムが「コロナ禍の2年間を振り返って、どんな変化があったか」を尋ねたアンケート結果で目立ったのは「外出がおっくうになった」「出かけるのが面倒に感じる」といったコメントが非常に多く見られた点だ。実はこうしたコメントは、「意欲」や「やる気」の低下を表している。原因として第一に考えられるのは、「認知機能の低下」だ。運動不足や会話不足は大脳の前頭葉にある意欲の中枢の機能低下を促す。また、テレビやYouTubeを見る時間が増えると大脳の前頭前野に抑制がかかり、習慣化すると認知機能が低下する。第二に考えられるのは、外出しないことが「習慣行動化」したためだ。

ウィズコロナ時代の旅と人生の楽しみ方

ウィズコロナ時代とは、文字通り、コロナウイルスと共に生活せざるを得ない時代です。この時代には、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の感染拡大→政府による行動制限の強化→感染縮小→行動制限の緩和が周期的に繰り返されます。重要なのは、こうした行動制限が発令されたとしても、健康に元気でいきいきと過ごすことができる生活スタイルを実践することです。本連載でお話ししてきた「スマート・エイジング」の考えに基づく生活スタイルが、まさにそれです。

地域の文化資源をツアー商品に

シニア向け旅行最大手のクラブツーリズムが取り組む自治体と連携して地域の文化資源を観光と組み合わせた「地域文化ツアー」がシニアに好評だ。人気の秘訣は本物の職人芸体験による知的刺激だ。こうした地域文化ツアーは実は外国人受けするため、外国人受け入れが本格的に再開されれば、以前とは違う新たなインバウンド商品として市場拡大の可能性がある。

「一人暮らし世帯特有」の価値を組み込む

社会の高齢化が進むと一人暮らし世帯が増える。この世帯が求める価値のキーワードは「小型(小口)」「軽量」「健康」「安心」「手軽」「高品質」だ。実は一人暮らし世帯でなくても、「一人で楽しみたい」というニーズもかなり存在する。クラブツーリズムが提供している「ひとり旅」は、そのような「一人で参加して楽しみたい人」向けの「おひとり参加限定」の旅行商品だ。

自分らしく生きる秘訣とは

「自分らしく生きる」というのは一見簡単そうで、実は非常に難しいテーマです。そもそも「自分らしさ」とは何でしょうか?『新約聖書』に登場する有名な女性サロメは「人間は7枚のベールをかぶっている。6枚目のベールまでは脱ぐが、7枚目のベールは自分ですら脱がない」と言っています。つまり、本当の自分は自分ですらわからない、という意味です。ところが、あなたの友人や知人から「あ〜、そういうところが○○さんらしいわね」などと言われることがあります。どうも自分らしさというのは、自分自身は気がつかないけれども、他人は気がつくという性質があるようです。
退職後の夢実現消費の例

50歳を過ぎたら趣味に注力 認知症予防にも

脳の萎縮は一般に加齢と共に進みます。これが進むと認知機能の低下が起こり、認知症になっていきます。脳機能画像研究の第一人者、東北大学の瀧靖之教授によれば、知的好奇心が旺盛なほど、脳の萎縮を抑えることがわかっています。50歳を過ぎると昔やっていたことにもう一度取り組み、自分らしさを取り戻そうとする「自己復活消費」、昔は経済的に実現できなかった夢を今実現する「夢実現消費」が増えてきます。こうした消費は迷わずどんどんやるのが認知症予防の観点からお勧めです。

「他人の役に立つ」ことは「自分の役に立つ」こと

東京オリンピックで道に迷ったジャマイカの金メダリストにタクシー代を渡したバス係の女性スタッフが話題になりました。ボランティア活動によって心理的報酬を得る機会が多くなると、高齢期にも精神的に豊かな生活を送ることができ、孤独の解消にもつながります。後半生になると他人から感謝されたり褒められたりすること「心理的報酬」に幸せを感じる傾向が強くなります。「他人の役に立つこと」は「自分の役に立つこと」でもあると認識して、彼女のように、積極的にボランティアにトライしてみてください。