2014年5月26日 村田裕之の活動
公益財団法人東北活性化研究センターが主催する「東北における医療・介護・生活関連産業のビジネスモデルに関する調査研究」の報告書が公開されました。
本プロジェクトは、全国に先駆けて高齢化が進展している東北で高齢者が安心して暮らせるような医療・介護・生活環境の整備を進めるために、昨年度実施したものです。
本プロジェクトは、東北活性化研究センターと三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱が事務局を務め、次の有識者委員会委員が適宜アドバイスする形で進めました。
座長 竹上嗣郎 前東北大学未来科学技術共同研究センター副センター長教授
委員 村田裕之村田アソシエイツ㈱代表取締役/東北大学特任教授
委員 安宅龍明 独立行政法人産業技術総合研究所
つくばイノベーションアリーナ推進本部共用施設調整室招聘研究員
委員 小松田守本 ㈱シグマコミュニティ代表取締役社長
委員 関日路美仙台市経済局産業政策部新産業創出担当課長
調査研究は15の既存ビジネス事例をもとに、東北地域(東北6県および新潟県)に適したビジネスパターンを6つ選定し、4つの自治体と3つの民間事業者へのインタビュー調査を通じて、有望なビジネスモデルの検証を行なったものです。本報告書で取り上げられている事例は次の通りです。
<既存ビジネス事例>
(1) Curves
(2) ニッポン・アクティブ・ライフ・クラブ(NALC)
(3) 稲城市介護支援ボランティア制度
(4) 医商連携まちづくり「うえきモデル」
(5) スマートウエルネスみつけ
(6) くもん学習療法
(7) 東北福祉大学社会貢献センター予防福祉健康増進推進室/臨床美術せんだい
(8) 八幡平市コミュニティバス
(9) 助け合いタクシー
(10)高齢者向け配食サービス まごころ弁当
(11)おかず箱配置サービス
(12)海を越えるケアの手
(13)みまもり家族
(14)暮らしの保健室
(15)祐ホームクリニック
<自治体インタビュー>
(1) 宮城県仙台市
(2) 秋田県秋田市
(3) 新潟県魚沼市
(4) 岩手県西和賀町
<事業者インタビュー>
(1) 株式会社ドリームライト
(2) シンフォニーケア株式会社
調査研究の結果、民間事業者、自治体(市町村)、住民(高齢者)の三者がそれぞれ積極的に関わり、それぞれがメリットを享受する「三方一両得モデル」(官民連携で住民に健康増進サービスを提供)を抽出することができました。
全96ページにわたる本報告書は、東北地域を対象にしていますが、東北以外の地域にも応用できる内容となっており、資料価値は高いと思います。