近未来のシニアの消費行動をどう読み解くか?

不動産経済 連載シニアシフトの衝撃 第7

ショールーミングで購入されやすいものスマートシニアの増加でモノが売りにくくなる

 

IT機器が普及すると市場の情報化がどんどん進んでいく。すると、市場がガラス張りになり、商品の売り手はごまかしが効かなくなる。ネットで見れば、ほとんどのモノが、どこで、いくらで売られているかがわかってしまう。

 

最近は「ショールーミング」と呼ばれる消費行動を取る人が増えた。これは、ネットであらかじめ欲しい商品の情報を調べたうえで、店頭で実際の商品を手に取って確認し、店員に価格を尋ねたうえで、ネットで購入するというものだ。

 

情報武装した「スマートシニア」もこのように、ネットを縦横に活用して情報収集を徹底し、商品をじっくり吟味して決して衝動買いをしない。特に高額商品はその傾向が強い。

 

こうした「スマートシニア」が増えていくと、簡単に商品が売れにくくなる。すると市場は「売り手市場」から「買い手市場」になっていく。その結果、従来の売り手の論理や常識が通用しなくなる。

 

たとえば、有料老人ホーム市場は、従来の常識が覆った市場の典型である。数年前の常識は、数年後には通用しない。そうした事例が数多く見られる市場だ。

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シニアシフトの衝撃―超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法

平成25年度日本共済協会セミナー 講演録

共済と保険_2014年3月号_表紙1.加速化が止まらないシニアシフトの流れ

 

今、日本中で何が起こっているでしょうか。また、なぜ企業活動のシニアシフトが注目されているのでしょうか。

 

最初に3つ、質問します。1つ目、2011年、赤ちゃん用の紙おむつ市場は1400億円ありました。2012年の大人用紙おむつ市場はどのくらいになったでしょうか。正解は1500億円です(ユニ・チャームの調査によれば1650億円)。日本では子供用の紙おむつよりも大人用の紙おむつ市場のほうが大きいのです。

 

2つ目の質問です。2012年4月、リカちゃん人形ファミリーに新しいキャラクターが登場しました。それは誰でしょうか。正解はおばあちゃんです。初代リカちゃんと遊んでいた女の子が、いまでは孫娘と一緒にリカちゃん人形で遊ぶ時代になったので、おばあちゃんの人形を加えたら、おばあちゃん達が買って売り上げも伸びました。

 

シニアに物を買って欲しかったら、シニアだけでなく、子どもや孫との関係も見なければいけないということです。

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拡大するシニア市場をビジネスチャンスに変える秘訣

中部経済連合会会報2月号(13125日広島市での講演録 

中国経済連合会_会報2014年2月号_表紙■加速化が止まらないシニアシフトの流れ

 

日本の人口は減少傾向にあるが、高齢者は増え続けている。紙おむつ市場では大人用が赤ちゃん用を逆転、リカちゃん人形におばあちゃんが登場、コンビニでは50歳以上が顧客の30%に到達している。これらの動きを、私はシニアシフトと呼んでいる。

 

これには2つの意味がある。1つは、年齢構成が若者から高齢者へシフトする「人口動態のシニアシフト」。もう1つは、企業がターゲット顧客を若者から高齢者へシフトする「企業活動のシニアシフト」である。

 

これまで前者が粛々と進行していたにも関わらず、後者は一部の企業と業種を除き、取り組みが遅れ気味だった。しかし、ようやく企業がシニア層の取り込みを本気で考えはじめている。

 

■市場の見方を誤るな

 

世間にはシニア市場に関する俗説がはびこり、それが誤解を増大させ、市場参入の妨げになっている。そこで、シニア層についての6つの俗説とその正しい見方を解説する。

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2025年、「超スマートシニア」の出現と消費行動の変化

保険毎日新聞 連載 保険業界はシニアシフトにどう対応すべきか?第10

imageネット利用率の向上で増加した「スマートシニア」

 

私たちの生きる現代は消費行動に及ぼすネットの影響が大きい。シニアの消費行動を知ろうとする場合、常にこれを考慮しないといけない。図表1は、2001年12月から2012年12月までの年齢層別インターネット利用率の推移である。一番利用率が増えた年齢層は明らかに50代以上である。

 

2001年から2005年では、50代で増えた。2005年から2010年では60代でも増えた。おそらく、あと10年経つと、70代以上の年齢層の利用率がもっと上がるだろう。これでおわかりのように、シニアにおけるネット利用率の上昇は時間の問題である。

 

私はいまから14年前の1999年9月15日の朝日新聞で、ネットの時代の新たな高齢者像である「スマートシニア」というコンセプトを提唱した。その意味は「ネットを縦横に活用して情報収集し、積極的な消費行動を取る先進的な高齢者」のことだ。

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書籍紹介:シニアシフトの衝撃

月刊アイ・エム・プレス 20134月号

I.M.press_2013年4月号_表紙_2本誌3月号の特集のインタビューにもご登場いただいた、村田アソシエイツ代表村田裕之氏の近著。15年前からシニアビジネスの全画・立ち上げ・支援を実践してきた経験をベースに、数多くの事例と最新データを交えながら、シニア・マーケットの現状と未来について解説する。

 

シニアシフトとは、人口動態、そして企業の顧客ターゲットが、若者中心から高齢者中心へとシフトすることだが、この流れは加速化する一方。これをまだビジネスに生かしていないとすれば、みすみすビジネスチャンスを逃していることであり、今すぐアクションをとるべきだと促す。

 

シニアビジネスに参入したものの苦戦している企業の多くが見逃しているのが、シニア市場の多様性。シニア層の場合、消費行動の引き金になる変化の種類が多く、なおかつ、その変化が訪れるタイミングが人によって異なっているため、マスマーケティング手法が通用しにくいのだという。

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スマートシニアが、市場をここまで変える!

2012123日 ダイヤモンドオンライン連載 シニアシフトの衝撃

dol3_seiorshiftダイヤモンドオンライン連載第3回「スマートシニアが、市場をここまで変える!」が掲載されました。

 

IT機器が普及すると市場の情報化がどんどん進んでいきます。すると、市場がガラス張りになり、商品の売り手はごまかしが利かなくなります。

 

こうして、シニア市場もそれまでの「売り手市場」からどんどん「買い手市場」になっていきます。その結果、多くの分野で従来の売り手の論理が通用しなくなっています。

 

→全文を読む

http://diamond.jp/articles/-/28548

 

→連載トップページを見る

http://diamond.jp/list/books

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スマートシニアの増加と消費行動の変化に通販はどう対応すべきか?

日本通信販売協会 TSUHAN2012

tsuhan2012118日に東京・大手町、KKRホテル東京にて日本通信販売協会主催のTSUHAN2012で基調講演をします。講演タイトルは「スマートシニアの増加と消費行動の変化に通販はどう対応すべきか?」です。

 

13年前に私が初めて「スマートシニア」という言葉を世の中に提唱した時、多くの方の反応は「面白い発想だけど、そんなシニアはどこにいるのですか?」というものでした。

 

ところが、13年経って最近は、いろいろな方が使用されるようになり、あの聖路加国際病院理事長の日野原先生も、ご自身が主催する新老人の会のキャッチフレーズとしてこの言葉を使うようになりました。

 

しかし、この言葉の意味は、単にシニアが格好良く賢く生きるということだけではありません。サービス提供者は、シニアがスマートシニアになっていくことの意味を、市場がどのように変化していくのかという観点で考える必要があるからです。

 

今回の講演ではそうした観点で次のお話をする予定です。

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10/07/2012 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

スマートシニアの増加と市場の変化

不動産経済連載団塊・シニアビジネスの勘所 第三回

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         10年間でこんなに変わったシニアのネット利用率

 

シニアの消費行動を知ろうとする場合、考慮しないといけない重要なことがある。それは、私たちの生きる現代は消費行動に及ぼすネットの影響が大きいことだ。

 

私は1999年に東京、名古屋、大阪で、50歳以上の方を対象にネット利用率の調査をしたことがある。その時のネット利用率はたったの3%だった。当時は50歳以上でも100人に3人しかネットを使っていなかったのだ。いまからわずか13年前のことだ。

 

それから13年経過して状況はどう変わっただろうか。図表1は、2001年12月から2010年12月までの年齢層別インターネット利用率の推移である。どの年齢層で一番利用率が増えているだろうか。明らかに50代以上である。

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