2013222 スマート・エイジング・カレッジ

image222日のスマート・エイジング・カレッジで「世界中で進む高齢化と日本の役割」と題して講義を行います。

 

昨年の4月に開講したスマート・エイジング・カレッジも、早いもので今年度は次回を入れたあと3回となりました。本カレッジでは、医学系のテーマを中心に病気の予防、健康維持・増進のための医学的な最新知識を得る機会がたくさんあります。私の講義は、医学ではなく、加齢社会学的な話をメインとします。

 

日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は、2012年現在推計で24・1%に達しました。この数値は世界一です。この「超高齢社会・日本」の動向は世界各国から注目されています。

 

私は、直近の2年間だけでも、欧米とアジア8か国で開催された国際会議やカンファレンスに何度も招待講師として招かれ、多くの海外メディアからも何度も取材を受けています。

 

彼らの共通の関心事は、日本の高齢化に伴う課題とその解決策について意見が聞きたい、というものです。このように尋ねられる理由は、よくも悪しくも日本が高齢社会に必要なことの「ショーケース」となっているからです。

 

年金などの社会保障の課題だけでなく、個人の健康や生活設計に対するニーズには「世界共通」のものが多いのです。

 

だから日本をじっと見ていれば、自国の近未来の姿が見え、自国で課題が顕在化する前に対策を講じることができると考えているところもあります。

 

以前ファイナンシャルタイムズに取材された時、「Japan is the living laboratory(日本は生きた実験室)」と書かれたことがありました。そう言われて結構。

 

ただし、この実験室のモルモットは、そんなに軟ではない。他の国が及びもしない発想で高齢社会の解決を図り、今後高齢化の諸問題に直面する多くの国から一目置かれるようになる。

 

そんな粘り強く、したたかな国民であり続けたいし、そうできると私は思っています。

 

本講義が受講できるのは、あいにくスマート・エイジング・カレッジの受講生のみ。ですが、後日仙台放送による「テレビで学ぶスマート・エイジング教室」で放送の予定です。