5月28日 International Conference on Population and Development
バンコクで開催の国連人口基金(United Nations Population Fund)のICPD(International Conference on Population and Development)という会議にパネリストとして参加します。
私が参加するパネルディスカッションは、ズバリ「人口高齢化」がテーマ。私以外にシンガポール、ベトナム、タイの人口問題と健康の専門家の方が参加予定です。
ちなみに、国連人口基金とは国連総会のイニシアチブの下に1969年に設立され、国際的な資金によって開発途上国や経済移行諸国に人口関連の支援を行う最大の機関です。
毎年、世界人口白書を発表して、主に発展途上国における人口問題に対する啓発と援助を行ってきました。本部はニューヨークにあり、128カ所の事務所を持ち、156の国や地域の開発優先事業を支援しています。
従来、発展途上国の人口政策と言うと、幼少期の死亡率をいかに減らすか、人口の急増をいかに抑制するか、といったことが課題でした。
しかし、人口構成のシニアシフトが世界的な広がりを見せるなかで、発展途上国においても「人口動態の高齢化」が個人や社会にどのような影響を与えるのか、今後与えていくのかが大きな関心事になっています。
この意味において、「人口動態の高齢化」の先頭を走る日本の経験と対策は、アジアの他の国から期待されているようです。
私は12年に上梓した拙著「シニアシフトの衝撃」で「シニアビジネスで、日本は世界のリーダーになれる」と宣言しました。
しかし、先週訪れたシンガポールでのAAIF(Ageing Asia Innovation Forum)では、残念ながら日本企業のプレゼンスの低下を痛感しました。
今回のバンコクでの会議への参加を機に、初心を忘れずに実行したいと思います。