おばあちゃん発、流通革命:2025年「超スマートシニア」の登場

日経ビジネス201348日号 時事深層 指標で読む

hyoshiこれまでデジタル化の波に乗り切れなかったシニア市場。だが90歳のおばあちゃんがタブレットを使いこなす日は近い。「超スマートシニア」の登場は小売業界に大きな衝撃を与える。

 

最近、街を歩けばスマートフォンを操作している高齢者の姿に出くわすことが多くなった。実際、年齢別インターネット利用率はここ10年間で高齢者の伸びが顕著。

 

増えている理由はネットを使わなかった人が利用するようになったことと、若い時代に使っていた人が年を取ってもネットを利用し続けていることだ。このペースでいくと2025年の高齢者のネット利用率は飛躍的に増えることが予想される。

 

上のグラフは女性人口と要介護人口の数だが、男性も同じような推移をたどる。そこにネット利用率の予測を合わせてみた。例えば83歳では要介護者とそうでない人の割合が50%ずつ。そしてネットの利用率は45%だ。

 

すると流通業界において高齢者のネット通販利用が劇的に増える。今、高齢者の通販の利用と言えば、折り込みチラシやテレビ通販の利用がせいぜいだが、それがネットにシフトしてゆく。

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シニア市場の数値の信ぴょう性を確認する簡単な方法

スマートシニア・ビジネスレビュー 201347Vol.192

村田裕之_ニュースジャパン

44日夜に放映されたフジテレビ・ニュースジャパン、Nの法則「第三の場所」の解説をご覧いただいた皆様から多くの感想をいただき、ありがとうございました。

 

番組中「60歳以上の貯蓄が463兆円」というテロップが流れましたが、実はこれは誤りです。

 


拙著「シニアシフトの衝撃」第
2章に詳細に記載している通り、60歳以上の貯蓄は7967383億円(総務省統計局による「家計調査報告」平成22年による)となります。

 

一方、463兆円という数値は、同じく「シニアシフトの衝撃」に記載の、60歳以上の「正味金融資産」の合計4822884億円を誤って引用し、かつ数値を丸めたものと思われます。

 

同様の数値として以前、何度も耳にした数値として「シニア市場100兆円」というのがありました。これは番組では引用されませんでしたが、この数値も拙著に記載のとおり、77.1兆円が正しい数値です。

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書籍紹介:シニアシフトの衝撃

月刊アイ・エム・プレス 20134月号

I.M.press_2013年4月号_表紙_2本誌3月号の特集のインタビューにもご登場いただいた、村田アソシエイツ代表村田裕之氏の近著。15年前からシニアビジネスの全画・立ち上げ・支援を実践してきた経験をベースに、数多くの事例と最新データを交えながら、シニア・マーケットの現状と未来について解説する。

 

シニアシフトとは、人口動態、そして企業の顧客ターゲットが、若者中心から高齢者中心へとシフトすることだが、この流れは加速化する一方。これをまだビジネスに生かしていないとすれば、みすみすビジネスチャンスを逃していることであり、今すぐアクションをとるべきだと促す。

 

シニアビジネスに参入したものの苦戦している企業の多くが見逃しているのが、シニア市場の多様性。シニア層の場合、消費行動の引き金になる変化の種類が多く、なおかつ、その変化が訪れるタイミングが人によって異なっているため、マスマーケティング手法が通用しにくいのだという。

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シニアシフト時代のマーケットの捉え方

JOYO ARC 20133月号 論説 

JOYO_ARC_2013年3月号_表紙_2茨城県に地盤を置く常陽銀行系のシンクタンク、常陽地域研究センターが発行する月刊誌JOYO ARCに「シニアシフト時代のマーケットの捉え方」と題した論説を寄稿しました。

 

この論説の特徴は、私が拙著「シニアシフトの衝撃」で引用している統計データのうち、総務省統計局による「家計調査報告」を平成23年(2011年)分に変更している点です。

 

これにより、例えば年齢階級別世帯毎の正味金融資産(貯蓄から負債を引いた数値)は、拙著での数値と若干変わっています。ただし、全体的な傾向は何も変わっていません。

 

最新データで確認したい方には有用な内容といえましょう。なお、この論説の小項目はつぎのとおりです。

 

1.シニア市場の捉え方

 

大きなインパクトを持つシニア層の金融資産

シニア市場の実態

シニア消費は「年齢」ではなく、シニア特有の「変化」で決まる

スマートシニアの増加で、市場の性質が変わる

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スマートシニアが市場を変える 退職団塊世代の消費動向を読み解く

りそなーれ 20133月号 特集 シニアマーケットの真実

りそな総合研究所_りそなーれ2013年3月号_表紙_2スマートシニアとは何か

 

「スマートシニア」とは、筆者が1999年9月15日の『朝日新聞 論壇』および当時在籍していた日本総合研究所の月報「Japan Research Review」9月号に寄稿した「スマートシニアがけん引する21世紀のシニア市場」と題した論文で提唱したコンセプトである。

 

スマート(Smart)とは「賢い」という意味だ。だから、スマートシニアとは「賢いシニア」のことである。当時の私の定義では「ネットを縦横に活用して情報収集し、積極的な消費行動を取る先進的な高齢者」のことだ。

 

図表1は、2001年12月から2010年12月までの年齢階層別インターネット利用率の推移である。最も利用率が増えている年齢階層は、明らかに50代以上である。2001年から2005年では、50代で増えた。2005年から2010年では、60代でも増えた。おそらく、あと10年経つと、70代以上の利用率がもっと上がるだろう。

 

これでおわかりのように、シニアにおけるネット利用率の上昇は時間の関数である。したがって、これと連動して、スマートシニアの割合も徐々に増えていく。

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この10年でネット通販は急拡大 ますます増大するコールセンターの役割

IMプレス3月号 特集 好機あり!シニア・マーケット攻略法

I.M.press_2013年3月号_表紙_2シニアビジネスに参入する企業は増えているが、苦戦事例も少なくない。その理由はどこにあるのだろうか。シニア世代の特徴やニーズ、求められているコミュニケーション・スキルなどについて、『シニアシフトの衝撃』を著した村田 裕之氏にお話をうかがった。

 

■中長期的な視点でじっくり取り組むことが重要

 

――まず、村田さまとシニアビジネスとのかかわりについてお聞かせください。

 

村田:私は15年前からシニアビジネスに着目し、これにかかわる新規事業の企画・立ち上げ・支援を実践してきました。アクティブシニア、スマートシニアという言葉を作ったのも私です。

 

――お仕事をなさる中で、高齢社会の現状をどのようにご覧になっていらっしゃいますか。

 

村田:2010年の日本の人口構成を見ると、6065歳に山があり、1664歳の生産年齢人口よりも高齢者人口が増加する傾向にあります。

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韓国の新聞 Asia Todayにインタビュー記事が掲載されました

2013215Asia Today

asiatoday130215韓国のメジャー新聞のひとつ、Asia Todayに私へのインタビュー記事が掲載されました。

 

記事は私への面談インタビューと最新著「シニアシフトの衝撃」をもとに執筆されているとのことです。

 

日本以上に少子化が進む韓国でも、いよいよシニアシフトの波が押し寄せつつあり、関心が高まっているようです。

 

ちなみに、インタビュー後に次のQ&Aをメールで行っています。

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『おばあちゃん達のタブレット革命!』BSジャパン 7PMに出演します

2月12日19時~1955分(生放送)BSジャパン 7PM

7pm2月12日(火)19時から放送のBSジャパン「7PMにゲスト出演します。

テーマは『おばあちゃん達のタブレット革命!』

 

シニアの生活に根付くコンピューターライフ、タブレットという新しい形態で生活はどのように変化したか?今後どのように進化していくのか?どんな活用方法が考えられるのかなどのテーマのもと、自由なトークを行う予定です。

 

私以外のゲストは、コンピューターおばあちゃんの会代表の大川加世子さん。実は先日事前の打ち合わせで大川加世子さんに初めてお会いしました。

 

御年83歳の大川さんは、世間的な分類で言えば確かに「おばあちゃん」です。しかし、実際にお会いした印象は、年齢を感じさせない「超・スマートシニア」でした。

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ついに買い物2千円で配送料無料のネットスーパー登場、普及の追い風に?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2013129 Vol.191

カスミネットスーパー

ネットスーパーもまもなく普及期に入るそんな予感が現実化しつつあることを感じました。

 

つい先日訪れたスーパーのカスミによるネットスーパーがそれです。現在会員登録受付キャンペーン中で配送開始は26日からとのこと。

 

チラシを見て“はっ”としたのは、なんと一回の買い物2千円(税込)以上で配送料無料なのです。

 

ネットスーパーが登場したのは2007年頃。ただし、当初はローカルな地元密着のスーパーが大半でした。それが昨年頃からイトーヨーカドーやイオンなどの大手も本格展開を始めています。しかし、各種調査によれば、人口当たりの利用率は最大でも20%程度と低いのが現状です。

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孫も対象の贈与非課税は消費拡大の起爆剤になるか

スマートシニア・ビジネスレビュー 2013115 Vol.190

祖父母と孫成人式の昨日、関東地方は滅多にない大雪となり、新成人の方には大変な船出となりました。一方、新成人にとって良さそうなニュースもありました。それは、政府・与党が、「孫」への財産の贈与について、2500万円までを非課税にする方針を固めた、というものです。

 

<政府・与党>子・孫への贈与税軽減…生前の資金移転を促進

 

 


シニア資産30%の消費は、国家予算1・6倍分のインパクト

 

拙著「シニアシフトの衝撃」第3章に詳しく述べているように、シニアの資産構造の特徴は「ストック・リッチ、フロー・プア」です。私の試算によれば、60歳以上の人が保有する「正味金融資産」合計は、482兆2884億円となります。このうち、仮に正味金融資産合計の3割が消費支出に回ったとすると、その金額は144兆6865億円となります。この数値は、2011年度の一般会計90兆3339億円の1・6倍にもなります。

 

シニアシフトの衝撃 第3章  市場の見方を誤るな

今回の政府・与党案は、高齢者がたくさん持っている金融資産を早い時期に次の世代に移すことで、消費拡大を促し経済を活発化するのが狙いとのことで、基本的には歓迎すべきものです。

 

一方で、今回の案は、富裕層向けの所得・相続税増税を同時に実施するためのバランス政策でしかないという見方もあります。そこで、本ビジネスレビューでは、まだ全貌が明らかではないものの、今回の政府・与党案が狙い通りのものになっているのかを考察してみました。

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