「具体的な目標」を持とう

毎日新聞 2013105日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  7

sa131005今年5月、80歳で3度目のエベレスト登山に成功した冒険家の三浦雄一郎氏。私は彼が5年前に75歳でエベレストに再登頂した後、「元気な秘訣は、適度な食事と運動、そして具体的な夢をもつこと」と伺いました。私は、この中で一番重要なのは「具体的な夢をもつこと」だと思います。

 

三浦氏の「夢」とは、達成したい「目標」のことです。75歳で目標を達成した彼の次の目標は、80歳でチョモランマに登頂することでした。チョモランマとはエベレストのチベット名。つまり、チベットルートで再登頂すること。「具体的な目標」があったので、適度な食事と運動を継続して実践できたのです。

 

ただし、彼の場合、腕立て伏せやスクワットといった禁欲的なトレーニングはせず、片足の重さ2キロの登山靴を履き、片足2.5キロのおもりをつけて歩くだけ。ダイエットなど一切せず、好きなものを食べる。ダイエットより筋力が向上すれば基礎代謝量が増えて持久力もつくからです。

 

また、体に負荷をかけると血中のカルシウムが骨に吸収されやすくなり、骨が丈夫になるというので、坂道下りを多くした。坂道下りには瞬発力が必要なため、血中の糖の燃焼が促され、新陳代謝がよくなるからです。

 

こうした話を伺っていると、具体的な目標を達成する人は、科学的な探求と着実な準備を怠らないことがわかります。

 

私たちは年を取るにつれ、実現する自信がないので目標を立てないようにしがちです。しかし、人間はいくつになっても具体的な目標を立てると実現のために努力するようになる。そのことを三浦氏は示しています。

 

皆さんも小さくてもよいので、なるべく「具体的な目標」を定めてみてはいかがでしょうか?

 

参考文献:スマート・エイジングという生き方

 

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