スマート・エイジングの考え方と実践

9月14日 日経スマート・エイジング・フォーラム

本日の日本経済新聞に掲載のとおり、9月14日に東京・大手町の日経ホールで開催の日経スマート・エイジング・フォーラムで基調講演することになりました。講演タイトルは「スマート・エイジングの考え方と実践」です。

「スマート・エイジング」というコンセプトは、10年前に私が提唱したものですが、現在は東北大学の加齢科学に関するコンセプトとして具現化しています。

本年4月には東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターが改組・設立され、学内外の異分野の研究者から構成される文字通り学際的な研究センターとしての活動拠点になっています。

スマートは「賢い」、エイジングは「齢を加える」という意味なので、スマート・エイジングは「賢く齢を加える」という意味になります。

一方で「賢く齢を加える」「賢く年をとる」などというと、私自身が若干小賢しく感じてしまいます。ちょっと格好良すぎないかと・・・

実はスマート・エイジングのもともとの定義は「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」です。

個人は、時間の経過とともに、たとえ高齢期になっても人間として成長でき、より賢くなれる、社会はより賢明で持続的な構造に進化することを意味しています。

スマート・エイジングという言葉には「賢く年をとる」ということより「年をとっても成長できる」ことにその意味合いを置いています。

そのためにはいったい何が必要なのか。どういう生き方、心の在り方が大切なのか。
それが個人としてのスマート・エイジングの課題だということを最近特に感じます。

フォーラムでは限られた時間ですが、そのあたりのお話を最近の脳科学動向やデータも踏まえてお話ししたいと思います。

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スマート・エイジングという生き方
東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京