村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「消費行動」の記事一覧

懐かしさと機能性をバランスした腕時計

シニア男性にうける通販の秘訣とは?

日本の人口動態を見ると団塊世代より上の年齢層は圧倒的に女性が多い。これを反映してか、シニアを対象にした通販会社の会員は一般に女性の割合が圧倒的に多い。ところがライトアップショッピングクラブは男女比がほぼ1対1で同業他社と比べて男性比率が高い。なぜ、シニア男性に受けているのか?

外出の「習慣行動化支援」がビジネス機会になる

クラブツーリズムが「コロナ禍の2年間を振り返って、どんな変化があったか」を尋ねたアンケート結果で目立ったのは「外出がおっくうになった」「出かけるのが面倒に感じる」といったコメントが非常に多く見られた点だ。実はこうしたコメントは、「意欲」や「やる気」の低下を表している。原因として第一に考えられるのは、「認知機能の低下」だ。運動不足や会話不足は大脳の前頭葉にある意欲の中枢の機能低下を促す。また、テレビやYouTubeを見る時間が増えると大脳の前頭前野に抑制がかかり、習慣化すると認知機能が低下する。第二に考えられるのは、外出しないことが「習慣行動化」したためだ。

コロナ禍で強まる「感情ヒューリスティック」の罠

コロナ禍では、なぜ、路上飲みや公園飲みが増えるのか?なぜ、家飲みビールのテレビCMが増えるのか?なぜ、選挙でのSNS活用が増えるのか?これらは全て「感情ヒューリスティック」が世の中全般で強まっているためだ。人間は感情に支配されやすい。だから商品・サービスの売り手は感情に訴えて売ろうとする。政治家は感情に訴えて好感を持たれようとする。それに付け込まれないようにしよう。
フィンランド夏風景

コロナ後の経済再生の牽引役「シニア市場」の勘所がわかるセミナー

ここ1年半、新型コロナウイルス感染症絡みの話題が続き、当初は基礎疾患を持つ割合の高いシニア層は、あたかも社会的弱者のように扱われてきました。 一方、そのおかげでワクチン接種を他の年齢層より早く受けられ、相対的に重症化リスクが低くなったため、政府による行動規制がなければ、実は積極的な消費行動を取る人が多くなっています。そもそも60歳以上の人の市場は106兆円程度あり、実はこの数値は2021年度一般会計予算107兆円とほぼ同じ規模なのです。コロナ禍に伴う行動規制が緩和されれば、シニア層がリベンジ消費も含めて経済再生のドライブになるのは間違いありません。

高齢化率が変わると人々の意識・消費行動が変わる

社会の高齢化率が変わるとその社会で生きる人々の意識レベルが変わる。すると、消費行動も変わる。例えば、介護というサービスでも、人々の介護に対する意識が異なると求めるサービスのレベルも異なる。したがって、高齢化率で世界のトップを行く日本の人々の意識変化が、いつ頃、どのように起こったのかを理解すると、アジア各国の人々の近未来の消費行動を予想するのに役に立つ。

携帯ショップ経営者にとってのスマート・エイジングとその可能性

機能やサービスが多く、料金体系も複雑なスマホはICTが不得手なシニアユーザーにとってはストレスになります。こうしたユーザーは若手販売員が多用する専門用語についていけず、質問した時のつっけんどんな対応に苛立ち、店頭でクレームをつけ、キレるシニアを多く見かけるようになりました。一方、販売側がこうしたシニアユーザーの反応を「シニアだから仕方がない」と割り切ろうとすると、スタッフにはかえってストレスとなり、退職増につながってしまいがちです。必要なことは、シニアユーザーの消費行動の特徴とそれが起きる背景をよく理解して、対策を打つことです。私の講演では、怒りっぽくなるシニアユーザーへの対処法とシニアのさらなる携帯・スマホ活用方策についてスマート・エイジングの考え方と共にお話しする予定です。