村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「シニア」の記事一覧

ヘルスケアアプリは介護予防にどこまで役に立つか?

対象がアクティブシニアの場合、健康管理の最大の目的は要介護状態にならないことである。そのためには、①高血圧、②糖尿病、③脂質異常症、④肥満の数値管理が必須だ。体組成計からは④の肥満に関するデータ(体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪率)は得られるが、①から③のデータは得られない。スマートウォッチと連携しても得られるデータは歩数、心拍数、血中酸素濃度などで、やはり①から③は得られない。メーカーはメインターゲットを若者に置いているが、シニアをターゲットにして機能を絞り込み、価格を押さえれば、もっと市場が広がるだろう。
年齢別SNS利用状況

シニアのICT利用の敷居を下げるには?

シニアのICT利用を促す勘所:供給側では使い方が徹底的に簡単なインターフェイス。例えばパソコンではなくシニアが使い慣れているテレビを核とするやり方がある。需要側では「毎日の生活に不可欠」なアプリの存在。例えば健康保険証や自動車免許証、パスポートをスマホ化すれば、導入は飛躍的に進むと思われる。新型コロナウイルスのワクチンパスポート、接種証明も紙ではなく電子化すべきだ。

携帯ショップ経営者にとってのスマート・エイジングとその可能性

機能やサービスが多く、料金体系も複雑なスマホはICTが不得手なシニアユーザーにとってはストレスになります。こうしたユーザーは若手販売員が多用する専門用語についていけず、質問した時のつっけんどんな対応に苛立ち、店頭でクレームをつけ、キレるシニアを多く見かけるようになりました。一方、販売側がこうしたシニアユーザーの反応を「シニアだから仕方がない」と割り切ろうとすると、スタッフにはかえってストレスとなり、退職増につながってしまいがちです。必要なことは、シニアユーザーの消費行動の特徴とそれが起きる背景をよく理解して、対策を打つことです。私の講演では、怒りっぽくなるシニアユーザーへの対処法とシニアのさらなる携帯・スマホ活用方策についてスマート・エイジングの考え方と共にお話しする予定です。

シニア層はお金持ち?

解脱7月号 連載 スマート・エイジングのすすめ 第7回 「シニア層は、他の年齢層よりお金持ちである」という俗説 2013年10月現在、65歳以上の高齢者人口は3189万8千人、高齢化率は25・1%を超えています。その高齢 […]

「第二の人生」は男性中心の概念:予想と実際とのギャップを埋める部分に商機あり

2015年4月9日 ゆこゆこシニア調査レポート シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこが50歳以上の2,338人を対象に実施した「第二の人生」に関する調査に対してコメントを寄稿しました。 調査項目は「第二の […]