村田裕之Eレター 2012年3月21日 Vol.30
こんにちは、村田裕之です。
都内では桜のつぼみが膨らんできて
春もすぐそこという感じになってきましたね。
さて、今回は「間違いだらけのシニア消費の見方」
についてです。
これは、先日の日経MJフォーラムでもお話ししたのですが、
シニア消費の見方に勘違いがある企業が多いことを感じます。
シニアの消費力が再び脚光を浴びている理由は、
団塊世代の最年長者である1947年生まれが今年65歳に到達し、
大量の退職者による新たな市場が生まれるとの
期待が大きいからです。
確かに高齢者人口は今後も増え続けると予測されています。
また、世帯主の年齢別の正味金融資産(貯蓄-負債)を見ると、
60代以上が全世代のなかで最も大きい。
さらに、世帯主の年齢別持家率でも60代以上では
9割以上であり全世代のなかで最も大きい。
このような背景から、昨年後半から今年にかけて
多くの企業においてもシニア層への
シフトが鮮明になっています。
2007年問題として騒がれた5年前と同様、
購買力に劣る若年層よりも消費力があると
思われているためです。
ところが、年間所得を見ると、
高齢者世帯の平均値は307.9万円であり、
全世帯の平均値549.6万円に比べてかなり少ない。
しかも、平均値以下の世帯が全体の6割です。
つまり、所得フローの面では60代以上は
決して多いとは言えないのです。
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http://bb.hiroyukimurata.jp/perspective/1812/
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◆お知らせ
■新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会の委員に就任しました
昨年私が委員として参加していた中部経済産業局主催の
「新ヘルスケア産業創出懇談会」では、
平成23年9月に中間とりまとめを公表して注目を集めました。
中部経済産業局では、この大きな方向性を受け、
新サービス分野をより深掘りし、新ヘルスケア・サービス産業群創出
に向けた具体的方策の検討を目的に
「新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会」を設置し、
平成24年3月27日(火)に第1回懇談会を開催することになりました。
昨年に引き続き、私も委員として参加することになりました。
今度の懇談会では、前回よりも民間企業の経営者の方が多いので、
構想の実現に向けた具体的な話が深まることを期待しています。
詳細を読む
http://bb.hiroyukimurata.jp/talk/committee/1805/
■アジアの高齢者市場どう攻略~日本の商品開発の経験を生かす(講演録抜粋)
日経消費ウォッチャー 2012年3月号
さる2012年1月16日に日経東京本社で開催された
日経消費経済セミナーの講演録(抜粋)が掲載されました。
アジアは非常に広範囲で、日本以上に複雑で多様です。
やみくもに進むと落とし穴が多いのです。
高齢者市場の規模をつかむには、
高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)、高齢者の絶対数、
ニーズの有無、所得を考慮する必要があります。
また、平均所得だけでなく、
所得格差も考える必要があります。
詳細を読む
http://bb.hiroyukimurata.jp/media/1799/
では、また次回まで、お元気でお過ごしください。
村田裕之
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ブログでは伝えきれない日々の活動をお伝えしています。
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団塊・シニアビジネスの基本はこちらで。
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