2024年1月27日 香港大学教育学院
アジア2位のトップスクール主催の国際コンファレンス
香港大学からの招待で表題の国際コンファレンスで講演することになりました。香港大学はQS University Rankings 2024で世界26位、アジア2位のトップスクール。ここから招待を受ける大変光栄な機会を頂きました。(参考までにQSアジアランキングでは東京大学14位、東北大学20位)
「世代間の学び」とは英語でIntergenerational Learningと言います。香港大学で実施中のプロジェクトでは、senior citizens(55歳以上!)と子供(幼稚園年長者と小学校1年生)との間でさまざまな学びのプロジェクトを進めており、今回のコンファレンスはこのプロジェクトで得られた知見と世界中の研究者の知見の共有を図るものです。
私が招待されたのは、今年4月に香港での国際コンファレンスで「どうすれば世代間コミュニティはうまくいくのか」をテーマに講演とパネルディスカッションに参加した実績と、香港の友人たちが私を推薦したことと推察されます。
「世代間の学び」が双方に有益になるにはノウハウが必要
私はこれまでに関西大学と高齢者住宅とのカレッジリンク型シニア住宅や、東北大学スマート・エイジング・カレッジなどを通じて多くの世代間の学びの場を実践してきました。
関西大学プロジェクトでは文学部の学部学生(20代前半)と高齢者住宅の入居者(70代以上)という組み合わせでの学習プログラム、東北大学SAカレッジでは80代から30代までの「学生」が参加するゼミでの「世代間の学び」を実践してきました。
こうした場を実際に体験すると、「世代間の学び」が双方に有益になるには、それなりのノウハウが必要なことがよくわかります。世代間の学びと言っても、実はどの年齢層での世代間なのかで学びの難易度・レベルが大きく変わるからです。
私が実践してきた年齢層の組み合わせに比べると、香港大学プロジェクトの年齢層の組み合わせは比較的容易に運営できるように思えます。とはいえ、いろいろな苦労があるはずなので、そうした知見を共有できればと思います。
4年半ぶりに香港に行きます。4月17日に香港で開催の国際コンファレンスに講演者として招待を受けたためです。 主催者は香港最大の高齢者住宅デベロッパー、Hong Kong Housing Society (HKHS)。その設立75周年を記念して開催されるものです。HKHSは8年前に地上39階建ての超高層CCRC(写真)を香港で初めて実現した組織です。建設前に何度か日本に来て、日本の高級型高齢者住宅を数多く見学したものです。
「スマート・エイジング」とは、2006年に東北大学からの依頼で私が提案し、私が所属する東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターの組織名にもなっている考え方です。加齢(エイジング、ageing)は、受精した瞬間からあの世に行くまで続き