Ageing Asia Investment Forum (AAIF) 2013

59618_184285895057481_613726923_n415日から18日まで、シンガポールのパンパシフィックホテルで開催されたAgeing Asia Investment Forum (AAIF)2013において、日本の有料老人ホーム運営事業者のオリックスリビングと特別養護老人ホームのハピネスあだちが、アジアのトップクラスの施設に贈られる1ST ASIA PACIFIC ELDERCARE INNOVATION AWARDSを受賞しました。

 

正確にはオリックスリビングが、Outstanding Eldercare Services Innovation 」(傑出した高齢者ケアサービス革新)部門で、特養のハピネスあだちがOutstanding Rehabilitation & Wellness Innovation 」(傑出したリハビリテーション&健康維持革新)部門で最優秀賞を受賞しました。

 

こうした国際的な場で、日本の有料老人ホーム・介護施設が、そのサービス内容を評価されて表彰されるのはこれまでに例がなく、画期的なことです。海外で日本人の事業者がこのように表彰されると、私も同じ日本人として誇らしいです。

 

305855_184284975057573_2132120945_nオリックスリビングが評価されたのは、介護用リフトや入浴支援機器など介護ロボットを積極的に導入し、スタッフの腰痛予防など労働環境の改善と入居者満足の向上に取り組んでいる点です。

 

←オリックスリビングの森川社長と

72157_184281631724574_584125069_n一方、ハピネスあだちが評価されたのは、対認知症療法の学習療法に加えて、最先端の口腔リハビリを組み合わせた先進的な介護サービスと看取り援助など超高齢社会に不可欠な家族向けサービスに積極的に取り組んでいる点です。

 

←ハピネスあだちの小川施設長と

 

923073_185565954929475_326577073_nAAIF2013の初日にはシンガポールの高齢者政策を担当するチャン・チュン・シン社会家族開発大臣兼上席国務大臣兼防衛大臣がご挨拶をされ、シンガポールがこの分野に並々ならぬ関心を抱いていることを感じさせられました。

 

←左から3番目がチャン・チュン・シン大臣

934670_185562934929777_2091774017_nまた、在シンガポール日本大使館の鈴木大使も参加され、格調高いご挨拶の後も熱心に聴講されていました。鈴木大使とは毎年この時期にシンガポールでお会いするのが定例行事?になっています。

←鈴木大使と歓談中

AAIF2013にはアジアを中心に米国、カナダ、オーストラリア、英国、フィンランドなどの20か国から、各国の施設経営者、投資家、政府関係者、NPOリーダー、実務担当者が参加しています。

こうした並み居る参加者のなかで、日本の二つの有料老人ホーム・介護施設が評価され、最高賞を受賞したのは、まぐれでも何でもありません。日本の介護サービスが世界の中でもトップクラスの水準であるという事実が評価されたのです。それは両者の講演およびワークショップ開催後の参加者の反応を見れば明らかです。

授賞式では、主催者のはからいで日本の和太鼓のパフォーマンスが演じられるサプライズがありました。演じているのはシンガポールの和太鼓愛好者クラブのメンバー。本当に見事なバチさばきで、私も含めて日本からの参加者は驚きました。

11967_184283371724400_1038674174_n

 

また、青森のねぶたの太鼓が演じられると、青森出身のハピネスあだち施設長の小川さんの顔がとりわけほころんでいたようでした。私もまさかシンガポールで青森のねぶたの太鼓を聴くとは予想もしませんでした。

 


58149_184284271724310_383578347_n異国でこうした自国の文化に触れると、日本の国内で見たり聴いたりするときの何倍も骨身に沁みて嬉しいものです。こうした粋なはからいが、日本人の受賞に花を添えてくれました。

 

←一番左が日本から参加のAIPバリー・ハッシュフェルト社長、左から4番目が森川社長

15283_184286048390799_802904286_n国際コンファレンスではプレゼンテーションもパネルディスカッションも質疑もすべてを英語で行う必要があります。しかし、たとえ英語がブロークンであっても、「日本の素晴らしさを伝えたい」という情熱さえあれば、その熱意は伝わるものです。

今後は日本の介護事業者のリーダーがこうした場にもっと積極的に参加し、日本の介護サービスの素晴らしさとそれを支える日本人の心遣いをアジアや世界に伝えていければ素晴らしいと思います

 

 


Ageing Asia Investment Forum (AAIF) 2013について