月刊シニアビジネスマーケット20129月号

月刊シニアビジネスマーケット9月号_1209_表紙_2月刊シニアビジネスマーケット9月号に「スマート・エイジングという生き方」の書評が次のとおり掲載されました。

「脳トレ」の権威、医学博士・東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター教授の川島隆太氏と同特任教授、村田アソシエイツ代表の村田裕之氏との共著。

 

スマート・エイジングとは加齢による経年変化に賢く対応し、個人と社会が知的に成熟すること。同大の研究と実践は世界的に注目され、「学習療法」として導入、成果を上げている施設もふえている。前向きな高齢者をつくるヒントに溢れた話題の書。

 

余談ですが、このシニアビジネスマーケットという雑誌は、タイトルは「シニアビジネスマーケット」ですが、中身は「シニアケアビジネス」、つまり、有料老人ホームなど高齢者むけ住宅ビジネスの専門誌です。

 

シニア市場でも単価の高い商品であるシニア住宅は、日本のみならず、海外でも大きなビジネスになっています。特にアメリカとオーストラリアでは、リタイアメント・コミュニティという規模の大きな「シニア村」のような住宅形態が広く普及しており、最近は広大な土地のある中国でも開発の動きが増えてきています。

 

月刊シニアビジネスマーケット9月号_1209_2一方、日本でも、こうしたアメリカ・オーストラリア式のリタイアメント・コミュニティを作る動きが何度もありましたが、これまではうまくいった例がありません。理由の一つは、土地が狭く、地価の高い日本でアメリカ式の大規模なコミュニティをつくるのに適した場所があまりないことがあります。

 

もう一つは、アメリカ式のリタイアメント・コミュニティにおけるライフスタイルが日本人に合いにくいという文化的ギャップもあります。

 

日本では日本の条件に合った独自のスタイルで発展するのが自然なのでしょう。