村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

作動記憶量を拡大する脳トレアプリの例

高齢になっても新たな挑戦ができる秘訣

高齢期でも新たなことに取り組み、活動的に過ごす人が目につくようになっている。こうした人は私たちの認知機能の一つ「作動記憶量」が何らかの理由で若い頃と同等に維持されている可能性が高い。この傾向は若い頃から好奇心が旺盛で、多くのことに興味を持ち、行動的な人に多く見られる。しかし、若い頃にこうした傾向がなかった人もあきらめることはない。実は作動記憶量は「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳のトレーニングによって拡大できることが東北大学の研究で明らかになっているからだ。
酸化ストレスから体を守る食材の例

身近な食材が酸化ストレスから体を守る

生体内の活性酸素の産生が抗酸化防御機構の能力を上回る状態を「酸化ストレス」という。がんや糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病などの疾患は酸化ストレスが関係すると考えられている。実はブロッコリースプラウト、わさび、貝割れ大根、ウコンやローズマリーなどに酸化ストレスから体を守る物質が多く含まれている。
ラクレコ利用イメージ

シニア向け商品 ヒットの秘訣

シニア市場ではターゲット客も商品機能も絞り込んだ方がうまくいきます。最近の良い例がパソコン周辺機器メーカー、バッファローの「ラクレコ」です。この商品はCDの楽曲をパソコンを経由せずに直接スマホに取り込んで再生できます。ターゲットは50代後半から60代の主婦でパソコンを持っていないか苦手、CDを沢山持っている、音楽サブスクはしたくない人。ターゲット客を絞り込み、「不」の解消のための機能に絞り込むことで手頃な価格を実現したヒット商品の好例です。

人生100年時代の社会課題解決を「産・学・民」で共創

東北大学加齢医学研究所と女性専用フィットネス最大手の㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマート・エイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始した。スマート・エイジングは筆者が2006年に提唱したもので、「加齢による経年変化に賢く『適応』して知的に成熟する」という生き方を指す。「加齢(エイジング)」に対する「適応力」を身に着ける生き方とも言える。共同研究は仙台市の中心部にある東北大学片平キャンパスに開設した「スマートエイジング・テストベッド」において実施する。テストベッドの研究面での意義は①市民ニーズを迅速に反映した研究開発・商品化ができる、②若手研究者と年配者との交流が増えて研究の質が上がる、③学術的知見を迅速に反映したサービス提供ができることだ。

オンライン審査で感じた「オンリーワン」の重要性

シンガポールで第9回Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsのセレモニーが開催され部門別の優秀企業が発表されました。私はこのアワード創設以来、審査員を務めていますが、今回は次の5部門で日本企業が受賞しました。背景には1)オンラインでの審査のため、資料をわかりやすく、効果的に作成すること、2)外国のパートナー企業と組んでノミネートすること、で言葉のハンデを減らしたことが挙げられます。他方、コロナ禍によるオンライン化により、オーストラリアをはじめとする英語圏の事業者のノミネートが増え、日本企業の優位性が出しにくい状況になりつつあります。今後の受賞のためには、これまで以上に他の事業者にはない「オンリーワン」の差異化が求められることでしょう。

意外なストレス解消・気分スッキリ商品

コロナ禍で「精神的ストレスを軽減する」などとうたった食品、サプリメントが市場に多数見られるようになった。GABAという神経伝達物質が機能性関与成分として含まれていることが多いが、GABAを口から摂取してもストレスは軽減できない。一方、罰系の特性をうまく利用して脳内のセロトニンの分泌を促すと「気分スッキリ商品」となる。お化け屋敷、バンジージャンプ、ジェットコースターなどの恐怖疑似体験がその例だ。
NHKおはよう日本 エイジテック特集での開設

エイジテックってどんなテック?スマホが使えなくても大丈夫 超高齢社会で市場が注目

以前から高齢者を対象とした製品やサービスは存在したが、それを近年になってエイジテックと呼ぶようになったのは、世界全体の高齢者の割合が増えたため、市場ニーズとして現実味を帯び始めたから。かつては“技術がすごい”ことを売りにするものが多かったが、本当にすぐれたエイジテックというのは、高齢者の立場をよく理解して気持ちに寄り添う。そこにものすごくハイレベルな技術を使っているけれど、“技術っぽくない”。そういうものがこれから求められるエイジテック。
スマート・エイジング・テストベッドの外観

市民参加型テストベッドで健康増進手法を開発

東北大学加齢医学研究所と㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマートエイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始しました。今回の共同研究は仙台市の中心部にある東北大学片平キャンパスに新たに開設した「スマートエイジング・テストベッド」で実施します。テストベッドの研究面での意義は①市民ニーズを迅速に反映した研究開発・商品化ができる、②若手研究者と年配者との交流が増えて研究の質が上がる、③学術的知見を迅速に反映したサービス提供ができることです。

ウィズコロナの時代こそ、スマート・エイジングという生き方

2021年9月の日本の高齢化率は29.1%を超え、世界一の高齢社会となっています。その中でも認知症高齢者の数は2025年には730万人と予想されており、その社会的コストは日本では14兆円と言われています。この超高齢社会ではいかに健康に過ごすかが重要です。村田は2006年より加齢に対しネガティブなイメージをもつ老化、アンチエイジングとは違い、発達・成長といった思想をもとに「スマート・エイジング」を提唱してきました。第12回目を迎えたチャームカレッジではこれまでの講義で解説してきたスマート・エイジングの考え方を振り返りました。

なぜ、後半生に他人の役に立ちたくなるのか?

高齢期になると多くの人は、誰かの役に立つことをしたくなる。その理由は金銭的報酬より、人から感謝されることで自分が幸福を感じるといった心理的報酬が好ましくなってくるからだ。ボランティア活動等の利他的活動をしている人は、していない人よりも健康状態が良く、幸福感が高いという研究結果もある。心理学者のフライによれば、幸福と感じている人は不幸と感じている人よりも約14%長生きすると推定されている。