村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

台湾銀髪金融論壇(Aging Finance Forum)で村田裕之が基調講演

台湾で開催:日本のシニア市場 高齢化をビジネスに変える方法

台湾・台北市で開催のAging Finance Forumの基調講演者に招かれ、4年ぶりに台湾で講演します。台湾の少子化は日本以上にペースが速く、2000年頃の日本よりも社会の高齢化のペースは速くなっています。このため今後急速にシニアビジネスへの取り組みが増えるでしょう。
千葉市生涯現役応援センターでの村田裕之講演

講演報告:スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣

気温37度を超える炎天下にも関わらず、定員を超える216名の方が参加され、会場はほぼ満席状態でした。参加者の年齢層は70代が中心で、次いで65歳から69歳までと80歳以上が多かったです。この年齢構成だと通常は講演の途中で舟をこぐ人が出てもおかしくないですが、そうした人は一人もおらず、約2時間、最後まで熱心に耳を傾け、質疑にも積極的に参加されていました。
押し花アート制作風景と作品

中高年女性に人気の「押し花アート」と認知症予防の可能性

「押し花アート」が中高年女性に人気だ。押し花アートのインストラクターを認定する世界押花芸術協会には約4千人のインストラクターが会員として登録している。年齢構成は70代32%、60代29%、50代19%、80代以上11%。ほとんどが女性だ。押し花アートを中心とした花や植物を楽しみながら、認知症予防につなげる「花と暮らす認知症予防講座」という活動も試験的に始まっている。
作動記憶を拡大する脳トレアプリ

いくつになっても新たなことに挑戦できる秘訣とは?

一般に高齢になるにつれ新しいことに取り組むのがおっくうになります。原因は、私たちの認知機能の一つ、「作動記憶(ワーキングメモリー)」の容量が加齢と共に減ることにあります。作動記憶量は、「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳の作動記憶トレーニングによって拡大できることが東北大学の研究で明らかになっています。
島崎のフリープ「縫製風景」

加齢による身体の不具合をエレガントに解決するコツは?

ひと昔前のシニア向け商品は、機能のみを重視した結果、「ダサい」「時代遅れのデザイン」というイメージがあった。だが、最近のシニア層はファッションに敏感で、商品のデザインにも大いに気にする人が増えている。下着メーカーの島崎(埼玉・秩父市)は、若い頃には想像もしなかった体の「不具合」をエレガントに解消する「フリープ」と呼ぶ独自開発の製品シリーズで中高年女性の心をつかんでいる。
函館新聞6月2日

利用者から「保険外サービス」の価格が高く思われないためには?

介護保険サービスに慣れている顧客に保険外サービスを提供する場合は、保険サービスと別の分野の商品として提供する方が現場から受け入れやすいです。提供する事業体を変え、別ブランドにしたり、介護保険とは無関係に見せる手もあるでしょう。
公的介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせる時の注意点は?

公的介護保険サービスと保険外サービス 組合わせ時の注意点は?

公的介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせる時の課題は、利用者から見て「保険外サービス」の価格が高く思われることです。対策としては、保険外(つまり、通常の)サービスで提供するものは、保険ではカバーできず、かつ、利用者に有益であることをきちんと明示することです。
日本老年学会総会

ビジネスイノベーションによる超高齢社会の課題解決:“従来常識”の打破と加齢科学・老年学の役割

6月17日、パシフィコ横浜での日本老年学会総会で、表題のタイトルで特別講演します。23年間のシニアビジネス分野での経験と、16年間の東北大学で多くの産学連携の経験をもとに超高齢社会の課題解決に向けたビジネスイノベーションを生み出すための勘所をお話しします。
森永乳業ミルク生活プラス

「大人向け」商品では機能性とコスパ訴求が重要

子供向け商品を「大人向け」に変える場合、潜在利用者が求めている「機能性」を明確に訴求して「コスパ感」を出すことが重要だ。森永乳業の「ミルク生活」はそのよい事例だ。「粉ミルク」といえば多くの人は赤ちゃん向けのものと思うだろう。ところが、「大人のための粉ミルク」とうたっている「ミルク生活」はシニアに人気だ。
現代における朝食の価値

朝食習慣とウェルビーイングとの関係性:現代社会における朝食の価値~2010年と2022年調査比較、脳科学的検証を踏まえて~

毎日栄養バランスの取れた朝食を摂っている人は「幸せ度」や「生活の満足度」が高いーー東北大学スマート・エイジング学際研究センターの研究で明らかになっています。また22年の調査でスマホの使用時間が長い人は「幸せ度」が低いこともわかりました。その理由はなぜか?脳科学を中心として様々な視点から解説します。