村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

現代における朝食の価値

朝食習慣とウェルビーイングとの関係性:現代社会における朝食の価値~2010年と2022年調査比較、脳科学的検証を踏まえて~

毎日栄養バランスの取れた朝食を摂っている人は「幸せ度」や「生活の満足度」が高いーー東北大学スマート・エイジング学際研究センターの研究で明らかになっています。また22年の調査でスマホの使用時間が長い人は「幸せ度」が低いこともわかりました。その理由はなぜか?脳科学を中心として様々な視点から解説します。
見守り電気のしくみ

漠然としたリスクの可視化が高齢者の「不」を解消

高齢者(65歳以上)になると直面する「不」(不安・不満・不便)の一つは、賃貸住宅を借りにくいことだ。実は高齢者が入居可能な賃貸住宅は全体の約5%しかない。筆者はシニアビジネスの基本は「不」の解消だと言い続けてきたが、この課題に真正面から取り組んで注目を集めているのが、高齢者向け賃貸情報サイト「R65不動産」を運営する株式会社R65(東京・杉並区)だ。

映画「パリタクシー」に見る最期の時間の過ごし方

「パリタクシー」というフランス映画が先週末から上映中です。「パリ」という言葉が入っていますが、正直わくわくしないタイトルです。ところが、上映会場の有楽町・角川シネマでは平日昼間にも関わらず、ほぼ満席。観衆の9割以上は60歳以上。その9割が女性でした。この映画の何がシニア女性を惹きつけているのでしょうか?
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70歳定年時代 自分の市場価値を上げる秘訣は?

先日フジテレビの「めざまし8」という番組で「今後、日本でも定年が70歳まで延長される可能性はあるか?」と質問されたが、答えは当然イエスだ。 問題は定年が引き上げられても、すべての社員がそれなりの待遇で会社に居続けられるかどうかだ。これからは自分の市場価値を上げることが多くの人に望まれる。その秘訣は、シニア向けの人材紹介サービスから垣間見ることができる。

国際コンファレンスでの講演で4年半ぶりに香港に行きます

4年半ぶりに香港に行きます。4月17日に香港で開催の国際コンファレンスに講演者として招待を受けたためです。 主催者は香港最大の高齢者住宅デベロッパー、Hong Kong Housing Society (HKHS)。その設立75周年を記念して開催されるものです。HKHSは8年前に地上39階建ての超高層CCRC(写真)を香港で初めて実現した組織です。建設前に何度か日本に来て、日本の高級型高齢者住宅を数多く見学したものです。
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シニア男性にうける通販の秘訣とは?

日本の人口動態を見ると団塊世代より上の年齢層は圧倒的に女性が多い。これを反映してか、シニアを対象にした通販会社の会員は一般に女性の割合が圧倒的に多い。ところがライトアップショッピングクラブは男女比がほぼ1対1で同業他社と比べて男性比率が高い。なぜ、シニア男性に受けているのか?

「一人者」でも利用しやすいサービスの条件とは?

超々高齢社会とは実は「一人者(おひとりさま)」が増える社会だ。本連載第102回で触れた「一人暮らし世帯特有の価値」を組み込んだ商品は、必ず一定量の需要がある。一方、複数での利用が前提となっていることで「一人者では利用しにくいもの」が、まだ世の中には多く存在する。リーズナブルな価格で一人でも楽しめる「一人エンジョイ支援型」商品の潜在需要は大きい。

成功するシニアビジネスの作り方:開催報告

今回の講座の定員は100名でしたが、定員を大幅に超える161名の参加登録があり、シニアビジネスへの関心が根強いことを感じました。意外だったのは参加年齢層。50代35.2%、60代31.5%、70代以上13%、40代13%で、シニアビジネスがテーマですが当事者であるシニア層の参加が多かったです。受講者の皆さんから多くの感想をいただきました。

経験を活かして人と関わる機会を得るコツ

スマート・エイジングの必要条件は「運動」「認知」「栄養」「社会性」の4つ。「社会性」とは、人と関わる機会を持ち続ける習慣。とはいえ、高齢になってから、いきなり地域社会へ飛び込むのは容易ではありません。これまでの経験を活かして「人と関わる機会」を得るための心得を3つお話ししました。

超々高齢社会と忘れてはならないこと

2030年までにアフリカと中東諸国を除く、世界の大半の国が「高齢化社会」に突入する。ますます混沌とする世界情勢のなかで、予測できる「確実な構造的変化」は、人口動態のシニアシフトなのだ。にもかかわらず、私たちはこの「確実な構造的変化」が進行していることを忘れがちだ。映画「PLAN75」が示唆したのは「社会の高齢化は止まらないことを忘れるな。思考停止に陥るな」という警鐘だ。

成功するシニアビジネスの作り方~超々高齢社会の課題をチャンスに変える~

モノ余りの時代と言われる現代でも、多くのシニアは未だ解消されていない「不(不安・不満・不便)」を抱えています。こうした「不」は「年齢」ではなく「変化」によって生み出されており、そこに目を向けてシニアの「不」を解消すれば、より付加価値の高い商品・サービスを生み出すことができます。セミナーでは、①シニア市場をどう見るか?、②シニアビジネスをどう作るか?、③そもそも、なぜ、シニアビジネスなのか?、④シニアビジネスで日本は世界のリーダーになれる、の4パートに分けてお話しします。