日本発の対認知症療法のドキュメンタリー映画、アメリカで最高賞受賞

201349American Documentary Film Festival(アメリカ)

アメリカンドキュメンタリー映画祭受賞48日(日本時間49日)、アメリカ・カリフォルニア州パームスプリングで開催されたAmerican Documentary Film Festivalで、日本が生んだ対認知症療法「学習療法」のアメリカでの実証を記録した仙台放送制作のドキュメンタリー映画Do You Know What My Name Is?(私の名前、わかりますか?)」が、同映画祭最高賞の「最優秀観客賞(外国作品)」を受賞しました。

 

同映画祭では、約1500の選考作品の中から選ばれた113作品が上映され、今回はアメリカ国内の作品1点と、外国作品2点の計3点が受賞しました。同映画祭で日本の映画が最高賞を受賞するのは初めてとのことです。

 

この観客賞は、上映時の観客数や反応、テーマや内容が最も観客の心を打った作品と評価されたものに与えられる賞だそうです。上映中には観客のすすり泣く声と時折の笑い声が絶えず、上映直後には拍手喝采、その後の質疑応答でも司会者が時間オーバーを告げても挙手が続くほどの盛況だったとのことです。

 

さらに、上映後には何人ものアメリカ国内の映画配給会社やアルツハイマー協会の人がコンタクトしてきたとのことで、この映画に対するアメリカ国内での潜在ニーズが大きいことが示されたと言えましょう。

 

イブリンとジョンもっと言えば、この映画で映し出されている「たとえアルツハイマー病になっても、もはや諦める必要はない」というメッセージと、それを裏付けている学習療法の威力が、500万人を超えると言われているアメリカの認知症患者とその家族に大きな勇気を与える可能性があるということでしょう。

 


↑2年前にアルツハイマー病と診断された94歳のおばあちゃんと施設スタッフのジョン


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年以上前に東北大学の川島教授、公文教育研究会、そして福岡の高齢者施設永寿園の三者での共同研究からスタートした学習療法は、日本国内で1,500を超える高齢者施設でのべ18,000人を超える認知症の方に実施されるようになりました。

 

その後、2年近い試行錯誤と悪戦苦闘を経て、20115月に初めて日本以外の国・アメリカに導入されました。(その詳しい経緯は拙著「スマート・エイジングという生き方」(扶桑社に述べていますので、ご興味のある方はご一読ください)

 

そして、1年間の実証を経て、その効果が言語や人種、文化の違いに関わらず有効であることが科学的に証明されました。

 

何よりも映画に映し出されている、アルツハイマー病と診断された母親とその家族が絶望の淵から普通の生活に戻っていく事実が、科学データ以上に説得力があり、感動的です。

 

私は常々「シニアビジネスで、日本は世界のリーダーになれる」と言っています。私がこのことを単なるハッタリではなく主張できるのは、日本発の対認知症療法がすでにアメリカだけでなく、多くの国々で驚きと感動をもって切望されていることを肌身で知っているからです。

 

近い将来、この映画が全米で公開され、多くのアメリカ人に、この素晴らしい対認知症療法の存在を知ってほしいとともに、それを生み出した日本人の考え方や礼儀作法、心づかいをも知ってほしいと思います。

 

そして、この映画がアメリカでの公開のみならず、日本でも公開され、まだ学習療法を知らない多くの日本人の方にもご覧いただきたいと思います。


仙台放送チーム
↑制作統括の風間直美監督(右)/太田茂監督・プロデューサー(左)と仙台放送チーム

 

受賞を伝えるFNNニュース

http://www.youtube.com/watch?v=paaJB8BMvOo

 

ニュースリリース

http://www.news2u.net/releases/111027

 

映画『Do You Know What My Name Is ?』公式HP

www.doyouknow.jp

 

American Documentary Film Festival 公式HP

http://americandocumentaryfilmfestival.com/

 

American Documentary Film Festivalfacebookに記載の言葉】

 

We are pleased to announce our 2013 American Documentary Film Festival winners for Audience Favorite. The honor goes to three separate films this year. In the category of Audience Favorite (American Film), the award goes to “Walking the Camino: Six Ways to Santiago.” In the category of Audience Favorite (International), the award goes to two films: “Do You Know What My Name Is?,” from Japan, and “Dance For Me,” from Denmark.

 

Congratulations to the winners! And congratulations to all of our filmmakers who had films screened at this year’s Festival. We, like our audiences, were overwhelmed by the outstanding quality of all of the films presented in 2013. There was an amazing amount of positive feedback on each and every film.

 

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